自転車で若者に突進する60歳男性、動画拡散で逮捕へ

3件の第2級暴行罪に問われているアンソニー・ブレナン容疑者(Maryland-National Capital Park Police)

米メリーランド州ベセスダの自転車専用レーン沿いで、ジョージ・フロイドさん殺害に関する抗議デモのチラシを貼っていた若い男女が、自転車に乗っていた男からから挑発される事件が発生。

容疑者のアンソニー・ブレナン3世は3件の第2級暴行罪で起訴された。1件当たり最大懲役10年の刑に処せられることになる、とニューヨーク・タイムズは報じている。

3100万人以上が閲覧したSNSの動画には、60歳のブレナン容疑者が若い女性の手から無理やりチラシを奪った後、撮影していた人物に向かって自転車を突進させ、カメラが草むらに落ちるまでが収められている。

【動画】若い女性からチラシを力ずくで奪い取り、自転車で突進

「2020年6月1日月曜、午後12時45分ごろ、3名の若者はダレカリア・トンネル付近のキャピタルクレセント・トレイルを徒歩で移動していました。3名は男性1名、女性2名で、コミュニティ活動を呼びかけるチラシを貼っていました。白人とみられる容疑者はチラシについて口論を始めた後、被害者の1人から無理やりチラシを奪い取りました。現場を立ち去る直前、容疑者が男性の被害者に向かって自転車を突進させたため、男性は地面に倒れました」と、メリーランド国立キャピタル公園の公園警察は5日に声明を発表した。

「この数日間、地元住民からは数百件もの情報が公園警察に寄せられました。捜査班の刑事は様々な情報源を駆使してこれら情報の裏付け調査を行なった結果、ブレナン氏が第一容疑者として浮上しました」

その後警察はブレナン氏の自宅を家宅捜査。「証拠品」を押収した後、逮捕令状を入手した。ブレナン氏は任意で出頭した。

「バイクレーンおよびオンライン上で被害者の方々に苦痛と恐怖を与えたことに対し、心から申し訳ないと思っています」とブレナン氏は弁護士を通じて声明を発表した。「警察当局には全面的に協力してまいります。また私の忌まわしい言動の引き金となった根本的な問題についても、カウンセリングを通じて対処し、改善に努めてまいります」

ブレナン氏の弁護士は、「クレセント・トレイルで若い男女に取った無礼な言動は決して許されるものではなく、間違っていたことは依頼人も自覚しています。我々のコミュニティや国民が怒りを感じるのも、まったくもって当然です」と付け加えた。

Translated by Akiko Kato

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