クリント・イーストウッドが描く「英雄」の共通点

実母も驚愕したそっくり度!主役を演じたポール・ウォルター・ハウザーについて

実話を基にした社会派の傑作『アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル』を観ていたイーストウッドは、「リチャード役にはポール・ウォルター・ハウザー以外考えていなかった。彼にとっては、映画で主役を務める大きなチャンスだった」と振り返る。スパイク・リー監督の『ブラック・クランズマン』でも実在の過激派青年を演じたハウザーは、真摯にこの役にアプローチした。

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映画『リチャード・ジュエル』より(©2019 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC)

「彼はとても真剣に取り組んでくれ、すばらしい演技を見せてくれた。彼はリチャード・ジュエルについてあらゆることを学んでくれた。ニュース映像で彼の喋り方を聞き込み、リチャードの特徴を完璧に捉えていった。監督としての仕事は撮影前にほぼ終わらせた。彼にすべての素材や情報を提供し、弁護士のワトソン・ブライアントとリチャードの母ボビにも紹介して、一緒に時間を過ごしてもらった。そして本物のリチャードが出演するトークショーなど、さまざまな番組の映像を見てもらった。話し方のアクセントは完璧にマスターしてくれた。ジュエル本人と比べて見たときに驚くほどだ。どちらが本物なのかわからないほどの出来だった」。

Rolling Stone Japan 編集部

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