東京スカパラダイスオーケストラはなぜ常に新しい? 30年一貫した哲学とは

東京スカパラダイスオーケストラ(Photo by Kazushi Toyota)



落ち着いていた時期なんてないんじゃないか?っていうぐらいのスピードで進んできた。(GAMO)

―スカパラの30年を紐解いていくと、まさに常に新しいものを取り入れてきた歴史だと思うんです。メンバーのラインナップっていう意味でもそうだし、楽曲も、コラボレーションする相手も。「変わり続ける」ということに対しては意識していたと思いますか?

NARGO:どうなんだろう……ただ初期から「日本人って、物事をカテゴライズしたがる」っていう話はしていましたね。ジャンルに分けると見ているほうもやってるほうも楽なんだけど、そうするとその世界だけで完結しちゃうんですよ。でもそれでは面白くないなっていうので、僕らはそれを突破する役割をやらなきゃいけないっていうのはみんなで話していました。


Photo by Kazushi Toyota

―それを貫いてきた30年、ということですね。

GAMO:そうですね。だから状況がすごく目まぐるしかったです。落ち着いていた時期なんてないんじゃないか?っていうぐらいのスピードで進んできた感じがあります。

―そうですよね。だから、30年続くバンドはたくさんいると思うんですけど、常に新しい姿を生み出しながら続けてきた凄みというのは、スカパラを見ていて感じます。

GAMO:そうかもしれないです、なんか毎回お題が降り掛かってくるんですよ。
それを毎回乗り越えていかないと次が見えなくて。だからみんなで頑張ってひとつずつ乗り越えていく。そうするとまた違う景色が見えてきて、発想も違ってくる。そういう感じでやってきましたね。

NARGO:毎回、こんな高い塀はないぞって思いながら乗り越えると、もっと高いのがあるっていう(笑)。そういうことを繰り返し来ている感じがしますね。

谷中:ずっとその連続だよね。

NARGO:だから今、中南米をいろいろ回ってると、また新しい景色が出てきて。まさか地球の反対側に僕らより長くスカをやっているバンドがいるとは、という(笑)。想像もできないですよね。30何周年ですっていうスカバンドがスタジアムを埋めたりしてるんですよ。

谷中:アルゼンチンのバンドで、35周年だとか。

NARGO:しかもそういう人たちが僕らのことを知っていてくれて。「やっと会えたな」って言ってくれるんです。マジっすか、みたいな(笑)。

―中南米というと、先日メキシコの音楽アワード「ラス・ルナス・デル・アウディトリオ」で賞を獲ったというニュースもありました。すごいことですよね、これも。

NARGO:ありがとうございます。ラテン音楽の最高峰が集まっている、すごく豪華な授賞式で。なんかとんでもないところに居合わせちゃったなっていう(笑)。


メキシコ・メキシコシティのAuditorio Nacionalで行われた音楽アワード「ラス・ルナス・デル・アウディトリオ」に出席。スカパラは、メキシコで優れたライブパフォーマンスを披露しているミュージシャンに贈られる賞「エスペクタクロ・オルタナティボ」を受賞した。

GAMO:緊張したよねえ。

NARGO:谷中さんもスピーチをずっと練習していて。

谷中:通じて良かったよ(笑)。

GAMO:スピーチのあともいろんな人たちが「良かったよ!」って言ってくれて。

NARGO:向こうじゃスーパースターの人たちが、みんな「写真撮ろう」って寄ってきてくれたんです。「TOKYO SKA! TOKYO SKA!」って。

―それも、ずっと続けてきた証ですよね。

NARGO:日本じゃ賞なんかほとんどもらったことないのに、どうなってんだと思いますけどね(笑)。

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