BAD HOP、米LAで制作したEPを発表「ずっと探していた入り口のドアがやっと見えた」

「向こうに行って一番くらったのが、“包み隠さなくてでいいんだな“ということ」(YZERR)

実際に、一つのスタジオで名だたるプロデューサーと制作を共にしたBAD HOPのメンバー。「一緒にスタジオに入ったプロデューサー全員に通じていたのは、みんなガチというか、“男同士、目を見たら分かる”みたいな真剣さ。音楽に対しての本気度みたいなものが溢れ出ていて、“そりゃみんな成功するよな”と納得したんです。みんな、InstagramやMVを見ていると、ファニーな一面を見せていることもあるじゃないですか。でも実際に会うとみんな共通して、ゾーンに入っているような雰囲気があった」と、BAD HOPのスポークスマン的な立場でもあるYZERRが振り返る。


Courtesy of BAD HOP

加えて、YZERRは渡米までに抱えていた気持ちをこう表現した。「日本にいて日本で音楽を作っていると、やっぱり日本風な方向に合わせてしまうようなところもあって、自分としてはそれが一番気持ち悪いところだったんです。胸につっかえている部分というか。あと、これまで日本でラッパーとしてやってきて、(世界のヒップホップ・シーンに通じる)“入り口に立った”と実感することがなかった。いくら日本で武道館の公演を成功させたり、いいライブだったと言われたりしても、自分の中ではそれとこれとは全く別の話というか」

しかし、今作の制作を経たことで、本人、そしてメンバーの中では確実に意識改革が起こったという。「向こうに行って一番くらったのが、“包み隠さなくてでいいんだな“ということ。BAD HOPがこのプロジェクトを実現させる、そしてこれだけのプロデューサーたちが応援してくれるってことは、“(BAD HOPとして)何をやってもOKなんだ。これからも、やりたいことを全部やって、全員でぶち壊してやるわ”という気持ちにさせてくれたんです。そして、これからのモチベーションにも繋がったんです」と語る。「海外で成功する壁はデカいと思う。でも、自分としては、今までずっと探していた“入り口”へのドアの場所がやっと見えたという感じ。どこにあるか分からなかったけど、やっとその場所が確認できた。それが一番デカいことでしたね」

これまで、明確なヴィジョンを打ち立て、常に有言実行のスタイルを貫いてきたBAD HOP。新たなドアを開く準備はすでに整ったようだ。

<INFORMATION>

『Lift Off』
BAD HOP
BAD HOP
Apple Music・iTunes限定リリース




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