K-POP界のアベンジャーズ「SuperM」待望の全世界デビュー、その正体は?

SuperMのルーカス、マーク、ベッキョン、テヨン、カイ、テミン、テン Michael Buckner/Rolling Stone/Shutterstock


「もちろん競争はあるし、それを無視することなんてできない」とテミンは言う。「でも、ほかのグループを踏みつけてまでトップに立ちたいとは思わないんだ。SuperMとして自立し、K-POPシーンに何かフレッシュで新しいものをもたらしたいと思ってる」。

そのためにも、SuperMはデビューアルバムに向けてグループならではと呼ぶべきサウンドを切磋琢磨し続けてきた。アルバムはヒップホップ/ポップス/R&Bコーナーに堂々と陳列されるが、シングル1曲をとってもさまざまなジャンルをこなしていることがうかがえる。BTSやBLACKPINKなど、ほかのK-POPグループが主に韓国語でパフォーマンスを行うのに対し、SuperMは彼らよりも多くの英語の楽曲をリリースする可能性だってあるのだ(カナダ生まれのマークは流暢に英語を話すが、そのほかのメンバーは現在英語のレッスンを受けている、とSuperMの広報担当が断言した)。

SuperMのメンバーは、ちゃんと宿題だってこなしている。LA滞在中はラジオやストリーミングを通じてH.E.R.、エラ・メイ、ダニエル・シーザー、ビリー・アイリッシュなどのさまざまなアーティストの楽曲を聴いているのだ(「コラボできないかな!?」とテミンが興奮しながら声を上げていた)。

さらに、韓国のマネージメント会社がグループのイメージをコントロールし、抱えるアーティストを目の届く場所に置きたがることで有名なのに対し(筆者がEXOにインタビューするためソウルまで行くと、メイク前だから直接インタビューには応じられない、と断られたことがある)、SuperMに関してはこうした縛りが随分緩い印象を受けた。

先日のLA滞在では、ロサンゼルス空港に到着するや否やホテルに直行したのではなく、有名ハンバーガー店In-N-Outを訪れたことをSuperMのメンバーは明かしてくれた。セレブが集うマリブのレストランでのディナーはもちろん、南カリフォルニアの24時間営業の手頃なチェーン店BCD Tofu Houseで食べた韓国の伝統的な豆腐の煮込み料理も絶賛していた(「韓国で食べるより、マジでおいしかった」とテヨンは絶賛)。インタビュー中もメンバーはレザージャケットとオーバーサイズのスウェットをスマートに着こなし、スターバックスのアイスコーヒーをストローで飲んでいた。ツアー後は休暇をとってメンバーでどこに旅行に行こう? とあれこれ話しながらスマホをいじる姿は、普通の20代そこそこの若者と変わらない。今回は通訳が同行しているが、メンバーは果敢にも英語で受け答えに応じようとする。ただ、かならずどこかで言葉を見失い、爆笑に終わってしまうのだ。SuperM以前に所属していたグループが音楽業界の超集中講座だったとするなら、SuperMでは自分らしさを保ち、そうすることで成長する場を与えられているようだ。

「プレッシャーなんて感じていない、と言えば嘘になる」とカイは言う。「僕たちはみんな成功を経験し、しっかりとしたキャリアを築いてきた。でもある意味、僕たちはまだ無名なんだ。特に、このメンバー構成においては。でも、こうしたプレッシャーがあるからこそ、新しいレベルの興奮が味わえる。だって、数え切れないほどたくさんのことに挑戦できるし、可能性は無限だから」と付言した。

「僕たちみたいなグループはたくさんあるし、競争も熾烈だ」とテヨンは認める。「でも、僕たちの目標は、K-POPをもっと光り輝く存在にすることなんだ。競争精神はかならずしも悪いとは限らないよ。だって、もっと良くしたいって気持ちを後押ししてくれるんだから」。

カイにはもっと具体的なビジョンがある。「SuperMの使命は、K-POPというジャンルをレベルアップさせること」と主張する。「そのための準備もできてる」。






Translated by Shoko Natori

タグ:

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE