女性メンバーを「性奴隷」に、自己啓発団体「ネクセウム」裁判の登場人物たち

米ニューヨーク州オールバニーにあるネクセウムのオフィス。(Photo by Amy Luke/Getty Images)



その2:ナンシー・ザルツマン

「人物像および起訴内容」

元精神科の看護婦だったザルツマン被告(グループの中では「パーフェクト」と呼ばれていた)は、ラニエール被告とともにネクセウムを興し、自己啓発講座「エグゼクティヴ・サクセス・プログラム」を作成した(彼女の娘ローレン・ザルツマンもネクセウム裁判の被告の1人。詳しくは後述)。彼女が逮捕された後、連邦捜査官が自宅を家宅捜索し、数十万ドル相当の現金を押収した。ネクセウム信者のユーザーネームとパスワードで勝手にメールアカウントにログインし、外部にネクセウムの情報を漏らしていないかをチェックしていた罪に問われている。また、ネクセウムの元受講生が起こした民事裁判で、公判手続き中にラニエール被告の演説動画やネクセウムの宣材資料を改ざんしたうえ、裁判で不利になると思われる証拠を隠ぺいしようと、開示命令が出されていた動画を編集したとして起訴されている。


Photo by Mary Altaffer/AP/REX/Shutterstock

「罪状認否」

恐喝共謀罪1件で有罪を認めた。「私自身の行いのいくつかは、悪事であっただけでなく、犯罪であったことを認めます」と、3月に出廷した際に涙を浮かべながら述べ、娘を入信させたことを謝罪した。「我々がやっていることはより大きな善行のためだと、正当化したのです」。33~44年の禁固刑を求刑されており、量刑判決は7月に言い渡される。


その3:ローレン・ザルツマン

「人物像および起訴内容」

ネクセウム共同創始者のナンシー・ザルツマン、通称「パーフェクト」の娘。サラ・エドモンソン氏によれば、ザルツマン被告は(彼女の元親友で、結婚式ではブライドメイドの一番手をつとめた)女性の地位向上を目的とする秘密結社だと言って彼女をDOSに入会させ、紋章の焼き印を入れた後、もし脱会すれば「担保」で世間のさらし者にすると脅した。当時エドモンソン氏は医療用のレーザーペンで焼印をほどこされ、その儀式のもようはいわゆる「主人」らによって録画された。ザルツマン被告は、ラニエール被告の元セックスパートナーを2年間、本人の意思に反して奴隷として扱い、強制的にネクセウムの雑務をやらせ、「私や他の人間から頼まれた仕事を終わらせないと、メキシコに強制送還する」と脅した罪に問われている。噂では、この女性はラニエール以外の男性に恋愛感情を抱いた罰として、身分証明書なしでメキシコに送り返されたとみられる。


Photo by Justin Lane/EPA-EFE/REX/Shutterstock

「罪状認否」

恐喝および恐喝共謀罪の2件の重罪で有罪を認めた。量刑判決は9月。

Translated by Akiko Kato

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE