ローリングストーン誌が選ぶ「2018年ホラー映画」トップ10

ローリングストーン誌が選ぶ2018年版ベスト・ホラームービー:左から時計回りに『ヘレディタリー/継承』、『クワイエット・プレイス』、『ハロウィン』、『Upgrade』

スリラーから名作殺人鬼もの、動揺と悲しみに押しつぶされる史上最強のゴーストストーリーまで、今年心臓が飛び出るほど、人々を震え上がらせた映画はこれだ!ローリングストーン誌が選ぶ2018年版ベスト・ホラームービー10作品を一挙公開。

悲しみに襲われるゴーストもの、スリラー、殺人鬼ムービーのリメイク、古めかしい(とはいえそこまで古くもないが)森の中の小屋で起きた大惨事、レイプ絡みの復讐劇、レイプが絡まない復讐劇、テクノロジーの暴走、エイリアンの襲来――2018年はホラー映画豊作の1年。そのおかげで、Twitterから吐き出される現実世界の恐怖からほっとひと息つくことができた。古き良き友との再会(お帰り、ローリー・ストロード。会いたかったよ!)、新たな語り部の登場。度肝を抜かれて腰を抜かした作品に、頭がぶっとぶ作品(いや、文字通り頭が飛んでなくなるのだよ)。超大作もあれば、オールナイト上映のカルト系物好き映画もあった。他の作品がいまひとつだとしても、血まみれのニコラス・ケイジがうすら笑いを浮かべてバイカー野郎に襲いかかる映画がある。彼の雄姿をもう一度見て、バイカー野郎には分が悪かったな、と心から同情してやろうじゃないか。
ここに挙げる10本の映画は、我々を震え上がらせ、我々の神経をすり減らせた。我々は恐れおののき、背筋の凍る思いをし、身も心もすっかり窶れはて、そしてホラーに対する希望を再び燃え上がらせた。「気分が高揚した」という言葉は使いたくないが、今回ばかりは例外、1度ぐらいは使ってもよかろう。だがそういうこと。かなり個人的なセレクションとなったが――そもそも、リアクションという点でいえば、ホラーのほうがコメディよりも主観的だ――どれも頭クラクラ、吐き気を催すものばかり。だがどの作品も、恐怖の力を再確認させられた。真夜中にガタンと物音がして、暗闇の中で恐れおののき、果たしてこれは現実なのかと自問する、そうした恐怖の力を。

10位『What Keep You Alive(原題)』
サンプル
映画祭やホラーファンの間では、「レズビアン版シリアルキラー映画」と謳われたが、脚本と監督を手掛けたコリン・ミニハンの趣向を凝らした山小屋ムービーを語るには、そのうたい文句では物足りない。ジャッキー(ハナ・エミリー・アンダーソン)とジュールズ(ブリタニー・アレン)の2人の女性は、湖畔の古い民家で交際1周年を祝うことにする。そこへ古い知り合いが何年も前に起きた溺死事件を持ち出し、のどかな風景の中になにやら秘密が潜んでいることをにおわせる。そこで待っているのは・・・予想を裏切る意外な出来事。追いつ追われつの攻防戦をきっかけに、不信感が芽生え、「愛は謝らなくてもいいこと」という残虐な考えを抱かざるを得なくなる。誰かが自分の舌を切り裂こうと企てているなら、なおさらだ。
※日本公開未定

Translated by Akiko Kato

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