「日本3大音楽フェス」関係者だけが知っている歴代ベストシーン:SUMMER SONIC編

5周年を迎えた2004年に文字通り砂浜に誕生したBEACH STAGEは、サマソニの避暑地としても人気が高い(©SUMMER SONIC All Rights Reserved. )

今やすっかり夏の風物詩となった、音楽フェスが日本に根付いてから20年が経つ。近年は子連れで参加するオーディエンスも増えており、ビギナー/リピーターを問わず音楽と戯れ合う光景は、カルチャーとしての成熟ぶりを感じさせる。そのなかで、「日本の3大音楽フェス」と呼ばれるFUJI ROCK FESTIVAL(フジロック)、SUMMER SONIC(サマソニ)、ROCK IN JAPAN FESTIVAL(RIJF)は、アーティストと観客の熱狂が生んだ無数のドラマに加えて、フードやファッションといった音楽のみにとどまらないエンターテイメントの多様性でも時代をリードしてきた。そこで今回RSでは、それぞれのフェスと縁の深い関係者にインタビューを実施。彼らが目撃したベストシーンとエピソードを振り返ってもらった。

vol.03 SUMMER SONIC(サマソニ)

2000年にスタートした日本を代表する都市型フェスティバル「SUMMER SONIC」東京・大阪で2日間に渡って開催され、日ごとに出演者を総入れ替えする形式。これまでに国内外の著名アーティストが数多く出演し、ロック、R&B、ヒップホップ、ダンスミュージックからアイドルまで、多種多様なラインナップも特徴となっている。今回は運営会社スタッフ2名の「証言」を掲載する。

※この記事は6月25日発売の「Rolling Stone JAPAN vol.03』に掲載されたものです。

INTERVIEW:Yoshinari Hirayama
2003年のレディオヘッドが今のサマソニの原点

2001年に株式会社クリエイティブマンに入社し、それ以降東京のサマソニを見続けているという平山さん。2000年に富士急で行われた第一回もお客さんとして観に行き、もともと90年代のUKロックが好きだったというだけに、まずは今も語り継がれる初期サマソニの名シーンを挙げてくれた。

「2003年はサマソニの歴史を振り返ったときに必ず出てくる年で、大きかったのがレディオヘッド。サマソニを立ち上げるにあたって、それまでクリエイティブマンが来日公演を手掛けてきたアーティストをぜひヘッドライナーとして迎えたいと思っていたんです。中でもレディオヘッドは念願だったアーティストの一つで、ただでさえ思い入れが強かったし、あと皆さんご存知の通り、最後に“Creep”をやって、伝説的な年になったなと。ビジネス的にも成功(初めてチケットが完売)して、その後のサマソニの原点とも言える年になったと思います」


今もなお伝説として語り継がれる2003年のレディオヘッド。アンコールのラストに当初セットリストには載っていなかった「Creep」をサプライズでプレイし、メモリアルなステージとなった(©SUMMER SONIC All Rights Reserved. )

続いて平山さんが挙げてくれたのは、観客総動員数が20万人を突破した2007年。カサビアン、ブロック・パーティー、ザ・フラテリスなど、00年代におけるUKロックの勢いを物語るラインナップがMARINE STAGEに並ぶ中、あのバンドがヘッドライナーを飾り、「史上最年少(21歳)、デビュー最速(2年目)」という未だ破られぬ記録を作り上げた。
「アークティック・モンキーズが最年少でヘッドライナーをやったんですよね。初来日からプロモーションを担当していて、最初は代官山ユニットで、2006年はMOUNTAIN STAGEだったんですけど、『もうヘッドライナーやっちゃうんだ』っていう、成功するスピードの速さを肌で感じました。もちろん、それに見合うだけの素晴らしいステージでした」


「史上最年少(21歳)、デビュー最速(2年目)のヘッドライナー」という未だ破られぬ記録を作り上げた2007年のアークティック・モンキーズ。まだアレックス・ターナーの表情にはあどけなさが残るが、2014年に2度目のヘッドライナーを務めた際には、すっかり精悍な顔つきの男性へと変貌を遂げていた(©SUMMER SONIC All Rights Reserved. )

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