ツェッペリン ジミー・ペイジ:セッションミュージシャン時代の名曲20選

Photo by Wilson Lindsay/Michael Ochs Archives/Getty


ドノヴァン「サンシャイン・スーパーマン」(66年)
後にレッド・ツェッペリンのメンバーとなるジョン・ポール・ジョーンズと組み、60年代後半、ペイジはスコットランドの人気シンガー・ソングライター、ドノヴァンとかなりの数のセッションをこなした。本作のほか、ペイジは『ハーディー・ガーディー・マン』『ティーン・エンジェル』『夢の旅路』にも参加したと言われている。本作は、タイトルになったスーパーヒーローに着想を得た幻想的なサイケデリック。66年7月にシングルリリースされ、翌8月に同タイトルのアルバムがリリースされた。2011年、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで行われたドノヴァンの公演で、ペイジは本作と『メロー・イエロー』を演奏した。


ザ・フラー・ダ・リース「サークルズ」(1966年)
フラー・ダ・リースとペイジのタッグは、アンドリュー・ルーグ・オールドハムのイミディエイト・レコードとのもう一本の契約として、65年発売のシングル『ムーン・ドリームス』から始まる。両者は翌年、ピート・タウンゼント作のザ・フー『サークルズ』のカヴァーで再び組み、ペイジはプロデュースと演奏を担当した。ザ・フーのシングル『恋のピンチ・ヒッター』のB面に収録された本作は、フーの元プロデューサー、シェル・タルミーが起こした削除要請訴訟によって、泥沼の法廷争いを生んだことでも有名だ。フラー・ダ・リースのバージョンは、オリジナルよりエネルギッシュで混沌とした仕上がりになっており、ペイジの特徴的なギターが熱狂と焦燥を大胆なアレンジに加えている。


ジェフ・ベック「ジェフ・ベックのボレロ」(67年)
1966年にヤードバーズを脱退し、ソロデビュー・シングルの準備に取り掛かろうとしていたジェフ・ベックは、ヤードバーズのメンバーで幼なじみでもあるジミー・ペイジに、スタジオセッションのプロデュースとセッションバンドの編成を依頼した。ペイジは、ベースにジョン・ポール・ジョーンズ、ドラムにフーのキース・ムーンを集め、自身は、リードギターをベックに譲り、12弦エレキギターでリズムを担当した。
フランスの作曲家モーリス・ラヴェルのオーケストラ作品『ボレロ』のリズムをベースにした本作は、ロンドンのIBCスタジオで66年5月16日にレコーディングされ、10カ月後、『ハイ・ホー・シルヴァー・ライニング』のB面としてリリースされた。4人はその日のセッションの出来映えに大変気よくし、バンドを結成しようという話が持ち上がったが、実現しなかった。ムーンは、このプロジェクトの失敗を「鉛の気球(レッド・バルーン)みたいに落ちる」という慣用句を用いて皮肉った。このとき、後のレッド・ツェッペリンの元となる構想がペイジに芽生えた。

Translation by Naoko Nozawa

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