ツェッペリン ジミー・ペイジ:セッションミュージシャン時代の名曲20選

Photo by Wilson Lindsay/Michael Ochs Archives/Getty


ザ・キンクス「アイム・ア・ラヴァー・ノット・ア・ファイター」(64年)
ザ・キンクス初期のヒット曲に見られる過激なサウンドとはまったく異なる『アイム・ア・ラヴァー・ノット・ア・ファイター』は、50年代初期のエルヴィス・プレスリーやスクール・オブ・ロックのジョニー・キャッシュの影響を色濃く受けている。中盤のデイヴ・デイヴィスのソロは、スコティ・ムーアやルーザー・パーキンズの名演を彷彿とさせる。ペイジは12弦ギターで参加。曲を膨らませ、アレンジに独特な新鮮味を与えている。


ヴァシュティ・バニヤン「サム・シングス・ジャスト・スティック・イン・ユア・マインド」(65年)
オリジナルは、コーラスデュオのディック・アンド・ディー・ディーにキース・リチャーズとミック・ジャガーが書き下ろした64年の作品。ストーンズがセルフカヴァーしたもののお蔵入りとなり、翌年バニヤンがリリースすることになる。バニヤンのテイクはストーンズのマネージャー、アンドリュー・ルーグ・オールダムがプロデュースを、当時オールダムのレーベル、イミディエイト・レコードの専属プロデューサーだったペイジが監修を手がけた。70年発売のデビュー・アルバム『ジャスト・アナザー・ダイアモンド・デイ』同様、本作がチャートを賑わすことはなかったが、2007年、本作の曲名をタイトルに冠したコンピレーションアルバムが発売された。


ニコ「ザ・ラスト・マイル」(1965年)
ニコはドイツ生まれのシンガー。アンディ・ウォーホルと出会いヴェルヴェット・アンダーグラウンドに参加する前は、音楽業界でのキャリアを狙うモデル兼女優だった。65年、ローリング・ストーンズのギタリスト、ブライアン・ジョーンズと出会い、アンドリュー・ルーグ・オールダムを紹介され、イミディエイト・レコードと短期契約を結ぶ。オールダムはレーベルの専属プロデューサーをしていたペイジとニコを組ませ、シングル『アイム・ノット・セイイン』のB面となる本作をペイジと共作した。ペイジのアコースティックギターのみをフィーチャーした本作は実に印象的で、後年のふたりの音楽の特徴となるサウンドとスタイルを大いに予見させる。

Translation by Naoko Nozawa

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