ツェッペリン ジミー・ペイジ:セッションミュージシャン時代の名曲20選

Photo by Wilson Lindsay/Michael Ochs Archives/Getty


ザ・フー「ボールド・ヘッデッド・ウーマン」(1965年)
ペイジはA面の『アイ・キャント・エクスプレイン』でも演奏しているが、この曲について、2012年のデヴィッド・フリッケのインタビューで「なぜ私が呼ばれたのかさっぱりわかりません。私はピート・タウンゼントの後ろでリフを弾いていますが、まったく必要なかった。ろくに私の演奏が聞こえないですよね。でも、コントロールルームはマジカルでしたよ」と述懐している。B面の『ボールド・ヘッデッド・ウーマン』では、ペイジのプレイをはっきりと確認できる。曲の後半でロジャー・ダルトリーのブルージーなハーモニカと絡む特徴的なリードラインがそれだ。


ザ・マニッシュ・ボーイズ「アイ・ピティ・ザ・フール」(1965年)
ザ・マニッシュ・ボーイズは、忘れられたブリティッシュ・インベイジョン・バンドのひとつだ。もし、デヴィッド・ボウイがデイヴ・ジョーンズ名義で在籍していたという事実がなければ、思い出されることもないだろう。本作は、61年にボビー・ブランドがリリースした『アイ・ピティ・ザ・フール』のカヴァーで、月並みなホワイトボーイブルースだ。65年1月15日にレコーディング、2カ月後にリリースされた。本作最大の目玉は、中盤におけるペイジのハイピッチな汚いソロだ。
しかし、ペイジの試みがすべて無駄になったわけではない。本作のセッションでペイジが弾いたリフを70年に発売されたボウイのアルバム『世界を売った男』の収録曲『スーパーメン』で使ったと、ボウイ自身が語っている。


マリアンヌ・フェイスフル「イン・マイ・タイム・オブ・ソロウ」(65年)
ツェッペリン以前のペイジが作曲でクレジットされたレアな曲『イン・マイ・タイム・オブ・ソロウ』は、当時の恋人で『世界は愛を求めている』で知られるシンガー・ソングライター、ジャッキー・デシャノンとの共作。65年発売のスタジオアルバム『マリアンヌ・フェイスフル』収録用に書き下ろされた。ごくありふれたポップスだが、軽快なハープシコードの音色とフェイスフルのウィスパーヴォイスが印象的だ。本作のレコーディング後、ペイジはフェイスフルがヨーロッパで行ったショートツアーのバックを務めた。

Translation by Naoko Nozawa

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