次世代USバンド・ワロウズが語る、本能に従うこと、正直さを大切にする理由



─パワフルでタイトなバンドアンサンブルと内省的な歌詞が印象的な先行楽曲の「Your Apartment」をはじめ、何曲かはネイト・マセローとの共作です。彼との共作はどんなポジティブな影響がありましたか?


ディラン:一緒に曲を書く相手としてネイトのことは大好きです。今回のアルバムは4曲も一緒に書いたんですが、楽器の演奏の仕方や機材の使い方を見ていると、とにかく音楽の達人だなって思うんですよね。彼と一緒に制作するちょっと変わった組み合わせの曲ができて、それが結果的に僕たちの独自性を生んだり、すごくエモーショナルな曲に仕上がっていくのが面白い。今後も一緒に制作していきたいと思ってます。

─これまでも様々なアーティストからの影響を公言していますが、『Model』において色濃く影響を受けているアーティストというと?

ブレーデン:まず、フェニックスにはサウンドの質感やアレンジの方向性といった面で今すごく影響を受けました。あと、ニュー・オーダーの名前は前から出していますが、アルバムを作る際にブックエンドのように曲が収められていて、その間にいろいろなことが繰り広げられているような作り方は影響を受けていると思います。あと、クラッシュの『ロンドン・コーリング』の質感には以前から強い影響を受けています。



─WALLOWSが音楽活動において1番大事にしていることは何ですか?

コール:いい質問だね。僕たちが一番大事にしていることは正直さだと思います。自分たちの誠実さから生まれてくる歌詞とサウンドであることを大事にしていて、レコーディング中にプロデューサーのジョンが何度も口に出していたのが「初心」という言葉でした。知識や技巧を持ちすぎていないからこその特別さっていうものがあると思っています。それはつまり本能に従うっていうことなのかもしれないけれど、何かに左右されることなく自分たちが正しいと思うことを追求することで、自分たちに嘘のない音楽が作れるんだと思う。



<リリース情報>

Wallows / ワロウズ
「A Warning / ア・ウォーニング」
2024年5月9日(金)リリース
https://Japan.lnk.to/AWWPu

Wallows / ワロウズ
『Model』
2024年5月24日(金)リリース
https://wallowsjpn.lnk.to/model
=収録曲=
1. Your Apartment
2. Anytime, Always
3. Calling After Me
4. Bad Dream
5. A Warning
6. I Wouldn’t Mind
7. You (Show Me Where My Days Went)
8. Canada
9. Don’t You Think It’s Strange?
10. She’s an Actress
11. Going Under
12. Only Ecstasy

オフィシャルサイト: https://www.wallowsmusic.com/

Rolling Stone Japan 編集部

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