SHUNTOの成長―JUNONさん、SHUNTOさん、RYUHEIさんにもしゃべってもらおうと思うので、それぞれ自分のパートをどういうふうに納得してレコーディングで歌ったのかを聞かせてもらえますか。JUNON:言い方的には遠回しですけど(“あるがままがMy style/宝の在りかに足跡なんか無い”)、主流に乗っかるのでは新しいものは生まれないということが曲全体を通して言いたいことなので、そういう面がちゃんと伝わるようにレコーディングをしました。この楽曲に対しては、みんなが話していた通り、BE:FIRSTとしては新境地に一歩出る曲だなと思うので、自分たちが楽しんでいる姿を見てかっこいいと思われるようにパフォーマンスしていきたいですね。……最後にしゃべるとこうなるんだよ。「そうだよな」と思って聞いてた。話すことなくなるんだよ。
LEO:これから最初に振ってみようか? スタートダッシュ!(笑)
JUNON:それだったらいいと思います。
―次回そうしましょう(笑)。SHUNTOさんはいかがですか?SHUNTO:「Gifted.」と似てる感じで、成長型の音楽だと思ってて。7人が7人、音楽の深みを学んで知識とかを得た上で奏でるとまた違ったふうに聴こえてくるんじゃないかなって思いますし、喰らう人の層も変わってくるんじゃないかなと思うので。自分のパートは、6人の意思を受け継いで一発出すというところを、ライブとかでは楽しみにしていてほしいなって思います。
―やっぱり、SHUNTOさんの成長がすさまじいなということをすごく感じていて。SHUNTO:そんなことないですよ。……ありがとうございます。
全員:(拍手)
—「ENCORE AGAIN feat. SHUNTO from BE:FIRST」(UVERworld)も大きなきっかけになっていただろうし、2023年のSHUNTOさんの成長が「Mainstream」にも出てるんじゃないかなと思うんですけど、自分の実感としてはどうですか?SOTA:正直めっちゃ出てる。
MANATO:やばかった。
RYOKI:もうやばい。掴み取ってた(「ENCORE AGAIN」のパフォーマンスを真似しながら)。
全員:(笑)。(各々ツッコむ)
SHUNTO:(笑)。より一層、音楽に興味が湧いた1年だったなとは感じます。もっと深く知りたいという欲がどんどん出てきているというか。BE:FIRSTになる前は、ビジュアルとか表情とか、視覚的な部分に惹かれていたところがあったんですけど、最近は、視覚よりも聴覚で刺激を受けることが多くなったと感じるので。音楽のジャンルの文化とかをより深く知っていきたいなって思い始めたからですかね。
―それは、「Boom Boom Back」くらいの時期から?SHUNTO:そうですね。「Smile Again」が出たあととか、そこらへんからですね。
―RYUHEIさんも、KERENMI「アダルト feat. アヴちゃん from 女王蜂 & RYUHEI from BE:FIRST」で新たな歌の引き出しが開かれた感じがしてびっくりしました。レコーディングは、「Mainstream」の方があとですか?RYUHEI:「アダルト」の方があとですね。「Mainstream」は、僕が歌ってるところはサビ前とサビのちょっとあとですけど、“We show you the new standard”って、自分たちがメインストリームを作っていく覚悟や意思表明を曲中で表すのはすごくBE:FIRSTっぽいし、でもそれもまた新しいというか。あと僕が深いなあって思うのは、J(JUNON)が歌ってる“もうありきたりな地位や名声じゃ目標にすらならない”というところ。それはただ僕たちが自慢気に言ってるわけじゃなく、地位や名声だけでは目指すものとして低いというか、「まだいける」というふうに、誰しもが思うことであって。それを歌詞に込めて、周りの歌詞たちがそれを修飾してくれることで、誰かに伝わるように書いてるだけでなく、みんなが思ってることまで言ってるような表現になっている。それが新しいなと感じました。アジアのアーティストがワールドクラスで売れていったりするたびに、均等に流行がまわっていくことって絶対にないなと思っていて、どこかしらで尖った曲調が流行ったりする中で、やっぱり地位とか名声だけでは音楽を語れないじゃないですか。そういったところを突いてくる社長がすごいなって、僕は歌詞をもらったときに思いました。
―地位や名声はあくまで付属物であり通過点ですよね。RYUHEI:そうですね。すごい歌詞ですよね。僕は結構びっくりしました。
―MANATOさんのメロディアスな歌が入ってくるのも、BE:FIRSTにしかできない表現という面で、この曲な重要なポイントですよね。MANATO:(Ryosuke “Dr.R”)Sakaiさんが作ってくれたこのトラックは高級感も漂うし、間がすごく大切なのかなと感じていて。そういうところに英語が入ってくると、歯切れもよくなるし、だからこそよりメロディアスな部分が引き立つところもあって。だからこそフックも言葉数が少ないというか。全体を通して新しいって思われるかもしれないですけど、「こういうのを待ってた」みたいな人たちも多分いるだろうし、新鮮に感じてもらえることは嬉しいので。自分が歌ってるところで“ノーガード”と入っているのは、この曲で何の保証もないけど挑戦していることの表れなのかなと感じるし。「Mainstream」含め、他2曲も味わってもらえたらなというふうに思います。