BE:FIRSTが語る「Mainstream」の真意、さらなる深みを手にした7人

意思をしっかり持ってリリックも強めで書いてる

―世界に届けるための楽曲クリエイティブ、という点もこれまで以上に意識を強くしているのだと改めて感じます。その上で、このサウンドに乗せて、BE:FIRSTが結成当初から言っていた「トレンドを追うのではなく自分たちがメインストリームになる」ということを改めて曲で提示することが重要であったと思うのですが、リリックに関してはどういった話し合いがありましたか?

LEO:日本から世界に向けてということを意識した上で、英語をしゃべれるRYOKIが引っ張ってくれました。海外で暮らしていたからこそ海外から見た日本がわかっているし、「こういうふうにした方が海外の人も受け取りやすいんじゃないか」みたいなことを出してくれたり。みんなで前のめりになって、「じゃあこうなんじゃないか」ということをすごく話せてたので、みんなが生き生きと呼吸してる、アーティストとして息をしてる感じがあったなと、僕はみんなを見ていて思いましたね。それがすごく嬉しいというか、「BE:FIRSTってこうあるべきだよな」と感じた瞬間でもありました。今いろんなアーティストが出てきている中で「Mainstream」でこのリリックを歌うことは、それなりの覚悟もいりますし。「自分たちがJ-POPを背負って世界に行く」「自分たちが絶対にいいもの作っていく」とか、いろんなプレッシャーを勝手に自分に課しているリリックであるなと僕は感じています。

―「Gifted.」から、誰がどのラインを歌っても一緒じゃなくて、その人がそこを歌うから意味があって、7人の声がそれぞれ映えるように曲を作ってる、という話を日高さん(SKY-HI)がしてくれていましたけど、それがより強固になってるのが「Mainstream」だと思いました。LEOさんのラインも、LEOさんが歌うのと他のメンバーが歌うのとではニュアンスが全然変わってくると思うんですよ。

SOTA:全然違う。

LEO:“何がブームで流行?/知ったところでそれ何になるの?”とか、結構強気なことを言ってるんですけど、自分たちは誰かの波に乗るんじゃなくて、どうなっても自分たちにしかなれないということをすごく大事にしているので。自分が人生を歩んでいく中で大事にした言葉とか意思が表れてるんだなと思って、自分的にはすごくしっくりきてるし、自分が歌うべきリリックだなというふうには思ってます。

SOTA:世界に認められるときって、BE:FIRSTだけじゃ無理というか、BE:FIRSTだけが燃えていてもダメな部分があると思うんですよ。日本自体の音楽への熱量で判断されることが多いと思うし、他国で活躍してる人は、国自体のヴァイブスを燃やしている人だと思っていて。なのでBE:FIRSTとしては「Mainstream」を主流だと思わせることがまず大事で、これをかっこいいって日本中に思ってもらうことが今後BE:FIRSTがいろんなことをやっていく上でもめちゃくちゃ重要。世界に発信していく上でもまずこれを認めてもらえることが最低条件で。だから意思をしっかり持ってリリックも強めで書いてるし、深いし重いし、本当パンチラインだらけだし。MANATOがね、“トップチャート、ホットワード、ランクイン/ノーガード、ホームラン”とか連呼するところとかも、「そのくらい行くよ」ってね。歌詞も曲も含めて「こういう音楽、本当にかっこいいな」と思ってもらえて、一人ひとりがこれを主流として捉える状態を日本中で作ることがめちゃくちゃ大事だなと思います。それは、俺たちはここまで自信を持ってるからついてきてほしいという意思表明でもあるし。ここでナヨナヨしてたらついてくる側も見失う部分があるだろうから、僕たちが胸張って――裏には不安もあるかもしれないけど――自信を持って、かっこいい音楽をやり続けることが大事。そうすることで日本のみんなが支えてくれて、熱量が上がって、いろんな音楽を求める人たちが増える中で俺たちはまた新しい音楽を作れる。主流を俺らにしていくことが世界へ向ける第一歩として一番大事だなと思うので、だから曲も歌詞の今までとは違う攻め方になっていると思います。

―自分たちが新しい音楽を作り続けるためにも、「日本の音楽、面白いよね」といわれる現象を作ることが大事で、だから日本の音楽の受容のされ方も変えていきたいし、それをBE:FIRSTが牽引していきたい。そのための「Mainstream」という曲での意思表明だということですよね。

SOTA:「これを受け入れてる国なんだ、かっこいい」という見られ方がいいですよね。これをかっこいいって思ってもらえるように提示できる立場にやっと来られたのがBE:FIRSTかなって思うので。だからもっとそういうことをやっていきたいですね。

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE