性犯罪者エプスタインの「特別な友人」、自閉症少女のレイプ疑惑で告発される 米

エプスタイン氏と親しい間柄だったレオン・ブラック氏(DIMITRIOS KAMBOURIS/GETTY IMAGES)

自閉症を抱える16歳の少女をレイプした疑いで、故ジェフリー・エプスタインの仕事仲間がニューヨーク州南地区連邦裁判所で訴えられた。

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訴状によると、ヘッジファンドApollo Global Management社を創業した大富豪レオン・ブラック氏は、2002年にマンハッタンのアッパーイーストサイドにあるエプスタイン氏のタウンハウスで、当時16歳の少女をレイプした疑いがもたれている。被害者(訴状では匿名)は自閉症患者で、生まれた時からダウン症候群の一種「モザイク型ダウン症候群」(身体のいくつかの細胞で、染色体の数が普通よりも多くなる病気)を患っていた。被害者はブラック氏からセックストイを膣と肛門に挿入され、出血したと主張している。

Wigdor法律事務所が申し立てた訴状には「骨が折れたかと思うほど強い力でブラック氏が被害者の手をつかんでも、彼女が決して逆らわないことがジェフリー・エプスタイン氏にはわかっていた」と書かれている。「被害者の精神発達は12歳程度で、『悪い子』は『大変なことになる』から言われたとおりにしろと脅されたため、被害者は言われた通りにした」。

ブラック氏の代理人は容疑を否認し、容疑は「完全なでっちあげ」で「一切裏付けがない」としている。

訴えによると、被害者と思われる女性は2001年、ワシントンDCのパーティで初めてエプスタイン氏と同僚のギレーヌ・マックスウェル氏に会った。彼女をパーティに連れて行った「エリザベス」というチアリーディング・ユースチームの女性コーチも、原告を虐待して「性的にかどかわした」疑いがもたれている。

パーティでマックスウェル氏は被害者女性に興味を示し、「ひときわきれいな青い瞳、金髪、完璧な髪をした美少女」で、まるで「お人形みたい」と言ったそうだ。「原告は当時知らなかったが、マックスウェル氏は脆弱な少女との絆を深め、エプスタイン氏と引き合わせるころには警戒が緩むようにと、綿密に練られた台本に沿って事を進めていただけだった」と訴状には記載されている。

被害者女性はその後パームビーチにあるエプスタイン氏の邸宅に飛行機で連れていかれ、マックスウェル氏の指示でエプスタイン氏にマッサージとオーラルセックスを施したという。その後も米領バージニア諸島やパームビーチなど様々な場所に「送り込まれ」、エプスタイン氏との性的行為に関わったという。

Akiko Kato

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