性犯罪者エプスタインの「特別な友人」、自閉症少女のレイプ疑惑で告発される 米

2002年にはニューヨーク市へ向かい、エプスタイン氏が所有するタウンハウスを訪れると、エプスタイン氏の「特別な友人」ブラック氏を紹介され、マッサージをするよう命じられたとそうだ。施術室に連れていかれると、「ブラック氏は原告をつかみ、肩に担ぎ上げ、原告が面食らうほど荒々しく施術台に仰向けに投げ出し」、無理矢理セックストイを彼女の膣と肛門に挿入した。さらにその後レイプして出血させたという。

「今日に至るまで、原告は月経期を迎えるたび、経血を目にしてはブラック氏から受けた暴力を思い起こし、しばしばパニック症状に襲われている」と訴訟には書かれている。

予備校の数学教師から裕福な金融家に転身したエプスタイン氏は、2019年に未成年者の性的人身売買容疑で逮捕され、同年夏に刑務所内で自殺とみられる形で死亡した。イギリスの名門一家の令嬢マックスウェル氏は2021年に児童性的人身売買で有罪判決を受け、現在は懲役20年の刑に服している。

ブラック氏はWigdor法律事務所を名誉毀損で訴えた過去がある。きっかけは2021年にロシア人モデルが起こした別の訴訟で、2002年にエプスタイン氏のタウンハウスでブラック氏からレイプされたと主張していた。ブラック氏は容疑を否認し、合意による性行為のあとロシア人女性から恐喝されたと主張した。ロシア人女性は名誉毀損で反訴したが、今年に入って棄却されている。

ローリングストーン誌のコメント取材要請に対し、ブラック氏の弁護人はこう答えた。「これは軽薄かつ非難に値する訴訟です。ブラック氏はこの人物に会ったこともありません。疑惑と装った敵意ある中傷的な嘘は、Wigdor法律事務所が故意に捏造したものです。過去2年間、ブラック氏の精力的な自己弁護が実ったことに対する復讐です」。

ブラック氏は2021年、ニューヨークタイムズ紙からエプスタイン氏との親密な関係を報じられ、Apollo Global Management社のCEOを退任した。また2012年から2017年にかけてエプスタイン氏に数回にわたり総額1億5800万ドルを支払っていたことから、現在は上院金融委員会の調査を受けている。

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from Rolling Stone US

Akiko Kato

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