『LAPOSTA 2023』考察 チームLAPONEを支える多様な「個性」

『LAPOSTA 2023』(Photo by 田中聖太郎)

2023年5月30、31日。LAPONEエンタテインメント初となる所属アーティスト合同ライブ『LAPOSTA 2023』が有明アリーナにて開催された。JO1、INI、DXTEENが一同に会するイベントとのことで、チケットは即日完売。各公演1万人ずつ動員すると共に、30日には全国47都道府県の計80館の映画館にてライブビューイングを実施、31日には全世界へ向けてライブストリーミングも配信された。

【写真を見る】当日のステージの様子

2023年現在、日本のボーイズグループシーンは黄金時代を迎えている。SKY-HI率いるBMSGの台頭、LDHやEBiDANといったカラーを持った事務所の成熟、w-inds.やDa-iCEなどキャリアを持つアーティストの再評価。そして、韓国のCJ ENMと日本の吉本興業ホールディングスのリソースを投入したLAPONEの躍進。

――2019年『PRODUCE 101 JAPAN』からを機に始まったLAPONEエンタテインメントは、いよいよひとつのムーブメントを作り上げようとしている。『LAPOSTA 2023』を見ていると、そう感じずにはいられなかった。

思い返してみると、今年の元旦に開設されたYouTubeの公式チャンネルは、その前日譚だったのだろう。JO1とINIのメンバーが集結し「あけましておめでとうございます!」と挨拶する姿に、胸の奥を熱くしたJAM(JO1ファンの呼称)とMINI(INIファンの呼称)も少なくないはずだ。そして、2月13日に突如発表されたDXTEENのデビュー。LAPONEの練習生制度『LAPONE BOYS&LAPONE GIRLS』で自己研鑽の日々を重ねてきた6人がアーティストとして世に放たれたことにより、チームLAPONEの土台ができあがったように思えてならない。いうならば『LAPOSTA 2023』は、“チームLAPONEの存在を時代に刻んだ日”といっても過言ではないのではないだろうか。



ライブ本編は、休む間を与えないほぼぶっ通しともいえる2時間のエンターテイメント。INIの「SPECTRA」を筆頭に、DXTEENの「Brand New Days」、JO1の「SuperCali」と華々しいオープニングを飾ると、個人やグループの唯一無二性でオーディエンスを魅了していく。DXTEENがポップなストリートルックで「Sail Away」や「Come Over」で初々しさを香らせたかと思えば、INIは白を基調とした高貴なスタイリングで「BAD BOYZ」や「FANFARE」を披露し甘く柔らかいだけじゃない一面を魅せる。シースルーを取り入れたオールブラックの衣装を身にまとったJO1は、「Tiger」や「OH-EH-OH」をパフォーマンスし雄々しい色気を放っていた。個々のステージングを切り離して認識していると、それぞれのグループが似通っているイメージを持ちそうにもなるが、3組が一同に集まるとその違いも歴然である。


DXTEEN(Photo by 田中聖太郎)


JO1(Photo by 田中聖太郎)







Tag:

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE