『LAPOSTA 2023』考察 チームLAPONEを支える多様な「個性」

世界に打ち出す「LAPONE」のブランド力

DXTEENの「Unlimit」をきっかけに、いよいよライブはラストスパート。INIが「Dramatic」でさらに勢いをつけると、JO1は「Trigger」で堂々たるオーラを放つ。そしてラストは、『PRODUCE 101 JAPAN』と『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』のテーマソングである「Let Me Fly~その未来へ~」と「ツカメ~It’s Coming~」を投下。計28人は歌い踊りながら、ステージの隅々まで広がるだけでなく、ある者はトロッコに乗り、ある者は観客席に姿を現し、オーディエンス一人ひとりとコミュニケーションを取っていく。その表情は本当に幸せそうで、目の前にいるファンとの出会いを余すことなく噛みしめているようだった。


INI(Photo by 田中聖太郎)







アンコールでは、JO1・INIのデビュー曲である「無限大」と「Rocketeer」をマッシュアップでパフォーマンス。巧みに繋ぎ合わされた楽曲は、LAPONEソングの新たな可能性を提示しているよう。最後は全員で手を繋ぎながら深々と挨拶をし、大ボリュームの『LAPOSTA 2023』を締めくくった。


Photo by 山内洋枝(田中聖太郎写真事務所)

公演中のMCで佐藤景瑚(JO1)に「こういうライブをやってどうなんですか」と訊かれた田島は、次のように語っていた。「LAPONEの名前が広まるといいですよね。今回のこのイベントを通して、LAPONEが知れ渡るいい機会になればいいなと思います」と。

LAPONEエンタテインメントも、いよいよ設立5年目に突入した。ライブでの声出し解禁、海外アーティストの来日など、音楽シーンがパンデミック前の日常を少しずつ取り戻してきている現在、LAPONEも一つ目の正念場を迎えているのかもしれない。とはいっても、『LAPOSTA 2023』で自分たちのカラーをまざまざと魅せつけていた彼らなら、何も心配することはないだろう。ファンと直接会えぬ時間も腐ることなく、アーティストとして成長してきた面々は、今以上に広い舞台でもきっと素晴らしい大輪を咲かせてくれるに違いない。唯一無二の才能が、世界を笑顔と平和で包みこんでくれる日が、今から楽しみだ。


Photo by 田中聖太郎

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