fewsが語る再出発の合図、手のひらを返されても人間が大好きな理由

ー今後fewsとして目指していきたい何か大きな目標はありますか?

松本:僕個人としてはでかいステージに立ちたいとか武道館とかはあまり思っていないですね。僕らは現状自主で活動をしている中で僕は裏方の仕事を大きく任されていて。1個先の目標を着実にクリアして、ステップを積み重ねていくってことが今は大切だと思っています。でも僕たちはキャリアもキャリアなので、あまりのんびりはせず3段くらい飛ばしてステップアップしていきたいですね。

長谷川:僕は武道館行きたいです。あとダウンタウンDXで浜ちゃんにどつかれたいです(笑)。

ー日本のバンドやシンガーソングライターで意識している人や、これから目指していきたい存在の人はいますか?

松本:いや特に意識している人はいないですね。20代の頃は「このバンドなんでこんなにお客さんを呼べるんだろう」とか「この曲悔しいな」って思う時期はありましたけど、もう今は自分たちに必死というか。あまり周りと比べずに生きていますね。昨日の自分がライバルです(笑)。

鮎京:僕も具体的なライバルとかはいないんですけど、ここ何年かずっとサポートミュージシャンをやってきてありがたいことに大きいステージには何度か立たせていただけたんですけど、そのステージに立てたのはサポートさせていただいたアーティスさんの力だっていう考えが僕の中にはあるんです。なんで自分たちのバンドで同じような大きいステージに立ちたいという気持ちが強いですね。

長谷川:確かにこいつには負けたくないなみたいな気持ちは前より強くなくなってきたかもしれないです。でも他の人たちを素直にすごいなって受け入れられるようにはなってきましたね。それこそSaucy Dog、マカロニえんぴつはみんな後輩で一緒にやってきて「よくあのタイミングでこんな曲を書けたな」とか素直に思いますね。それで言うとキタニタツヤくんはすごいホームラン打つなみたいな、1曲1曲ですごく感動させられることは多いですね。あと僕はジャニーズ大好きなんですけど、Jazzin' parkさんが書かれている曲はもう勝てないなって思うぐらい好きです。

ー今の心境として負けたくないという気持ちよりリスペクトの方が強いということですね。

長谷川:あるいは負けたくないという気持ちを常に持っているのかもしれないですね。だからもう1回この年から始め直したっていうのもあると思います。

ーfewsにとって次のステップというところでは7月に始動ワンマンライブを控えていますよね。

松本:いきなりにして広い会場やなとは思っています。簡単に埋められるとはもちろん思っていなくて、高めのハードルだと思っています。調子に乗っているとは思われたくないですが、その高いハードルを超えていけるぐらい勢いがないと今から売れるというのは難しいと思うので、一発目から挑戦ですね。ワンマンということで曲はもちろん全てfewsの曲をやるので曲作りにも追われています。今大変な日々を過ごしていますが、これを乗り越えた先に果たして何が待っているのか…。

長谷川:次回に続くみたいな(笑)。

松本:今は一生懸命曲を作ったり、チケットがどうやったら売れるかをみんなで考えたりして日々を過ごしていますね。

ー今作の収録曲の中でライブでやるのが楽しみな曲はどれかありますか?

長谷川:全部楽しみではありますね。ただファンの方々にとって今回のライブは、積み重ねてきた曲をようやく聴けるというものではなく全てが初出しの新曲という状態でやるライブなので、お客さんからどういう反応が返ってくるか不安はあります。けど今回のミニアルバムに入っていない曲も含めてすごく自信がある曲なので、ライブでみんなに正しく伝わったらいいな、真っ直ぐボールを投げられたらいいなという気持ちですね。

ー本作を聴くリスナーの方たちにどんなことを受け取って欲しいですか?

長谷川:僕は曲を書く上で発信者でありつつ受信者でありたいと決めていて。自分の思いを押し付けたいわけではないんです。ただ僕が表現したいことを吐き出す場所みたいな意味で歌詞を書いているわけではなくて、本当は受け取り手側がどう思ったのかを載せたいぐらいなんです。正直今僕らのことを斜めに見てらっしゃるファンの方が完全に背中を向けてしまう作品でもいいと思っていて。ただ自分から手を差し伸べること、自分たちの手を握って欲しいと発信することはやめたくないですね。そういう人間くさいところ、アーティストぶらないところを詰め込んだ1枚になればいいなと思っています。



<リリース情報>

fews
1st Digital mini Album『re:cue』
2023年5月10日(水)リリース
=収録曲=
1. ピリオドを打て
2. Sweet Home
3. メーデー
4. ゴッホと徒花
5. 水槽
6. ノーマライゼーション

配信&ダウンロードリンク https://linkcloud.mu/198ac464

Rolling Stone Japan 編集部

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