ハルカミライが振り返る10年の歴史、ライブが戦う場所に変わったきっかけ

―音楽以外のエピソードも聞いてみたいんですけど、これまでを振り返って印象に残っている出来事はありますか。

小松:大地が加入した日のことは強く覚えてます。バイト終わりに電話が来て「鳥貴族にいるから来て」と呼ばれて行ったら、俺以外の3人で飲んでいて。「バンドに入れようと思うんだけど」って。それで俺も飲むことになり「一番好きなバンド誰?」「My Hair is Badです」「おお、趣味近いね!」とか「お酒は好き?」「ビールだったら無限に飲めます!」みたいな会話をしましたね。すごいやる気満々で「すぐにでも八王子に引っ越します」みたいな感じで、あの時のことはめっちゃ覚えていますね。

須藤:俺、2年ぐらい小松と一緒に住んでいたんですけど、家でめちゃめちゃ大パーティをした時があって。ここ4人とさっき言ったカルナロッタという先輩とか、マネージャーも含めて、本当に仲のいい人達だけで派手に朝まで盛り上がったんですよ。それで目を覚まして部屋を見渡したら……この世で一番汚い光景が広がってたんです。

一同 (笑)。

須藤:「この世で一番汚ねえ場所、ここなんじゃね?」みたいな。汚いってゲロとかそういうのじゃなくて、成人男性8人くらいが全力で飲んで騒いだ後の地獄絵図。しかも、それを俺一人で片付けるっていう。普通にソファーの上に生のケーキとか置いてあったんですよ。

関:その光景が俺も一番かもしれないっす。

―まあ……捉えようによってはすごくいいお話。

須藤:そうっすね(笑)。

―なんですが、もうちょっとエモいやつをもらってもいいっすか。せっかくの振り返りなので(笑)。

一同:アハハハ!

小松:俺がバンドに入る前、ライブハウスで飲むことが多々あって。最近の学はあんまり酒を飲まないんですけど、当時は結構ブイブイ言わしてて。打ち上げ終盤の朝5時ぐらいに、みんな割とグロッキーで「もう飲めません」みたいな状況の中、テキーラの瓶をドン!って机の上に置いて「まだ飲むっしょ」と言ってました(笑)。

須藤:やっぱり打ち上げの話じゃん!

橋本:そういう時しか遊ばないんですよ。普段集まって「買い物に行こうぜ」とか、そういうのをやらないんで、思い出がほぼそうなっちゃうっすね。でも、人生で1回だけ小松とプライベートで遊んだことがあって。

―1回ですか!?

須藤:4人ではあるんですけど、二人でっていうのがね。

橋本:「映画を観に行こうぜ!」と言って『ボヘミアン・ラプソディ』を観に行ったんですよ。

小松:奢ってくれたんだよね。

橋本:その時、体をデカくするために「太ろうキャンペーン」をしてて、チキンとポテトとポップコーンのでかいセットを両手に持ってね。あれが後にも先にもない、1度きりの……。

―先にはないけど、後にはあるかもしれないですよ(笑)。

小松:10年に1回ぐらいね。

須藤:そういえば、先輩の武道館公演を4人で観に行ったことがあって。ライブが終わった後に「めっちゃすごかったな」みたいなことも言ったけど、「俺らにもできそうだな」って話もしたんですよ。そしたら本当に実現することになって。

Rolling Stone Japan 編集部

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