BEYOOOOONDSが語る、武道館での名演、アルバムに刻んだ成長

ぶっ飛んだことをやりすぎてて、対応力が身についてきました(笑)

―BEYOOOOONDSは12人のメンバーのキャラがそれぞれ確立されていますが、「このパートはこの子が合うんじゃないのかな」みたいなことを歌入れ前に感じたりするんですか?

西田 『Never Never Know~コメ派とパン派のラブウォーズ~』は島倉りかちゃんがメインで歌っているんですけど、この曲を聴いたときに最後の<Never ever hold me tight♡>っていう歌詞はお嬢様っぽい甘い声で聴きたかったから、「りかか、みいみかな?」って思ってたんですよ。そうしたらその予想がバッチリ当たったので、いつかみいみバージョンも聴いてみたいです。

―やっぱり、曲を聴いてイメージが浮かびやすいっていうのはあるんですね。

島倉 楽曲によって色が全然違うので、カッコいい曲はこの子、かわいい曲はこの子みたいなのはあるんですけど、意外と「あ、ここはこの子の歌割りなんだ」っていうこともあって新しい魅力を知れるので、今回はそういう曲がいっぱいあって聴いてて楽しいですね。

―意外だったというのは?

島倉 「涙のカスタネット」の小林萌花ちゃんのソロパートなんですけど、小林萌花ちゃんって声が柔らかくてキレイで、どちらかというとバラードに合う印象があったんですけど、この曲ではめちゃめちゃカッコよくソロパートをキメているので、「カッコいい!」って思いますね。

―言われてみればそうですね。

平井 私も「涙のカスタネット」なんですけど、1番サビの西田汐里ちゃんの<赤青あわせて奏でるビート>というパートが音源でもカッコいいのに、ライブで聴くと<ビート>が「ビーラァッ!」みたいな語尾になってて、「しおりん、そんな歌い方するんだ……!」みたいな驚きがありました。なので、「この子にはこういう曲が合うよね」っていうのはなんとなくあるとは思うんですけど、それを無視してくるオトナたちのチョイスも面白いですし、そういうことができるようになったこともメンバーの成長だと考えると、この3年で本当に成長したんだなって感じますね。

―「HEY!ビヨンダ」は聴く人が聴くとスタートから1秒で元ネタがわかる曲なんですが、この曲に限らず引用元の話って事前に説明されたりするものなんですか?

西田 事前にはないですね。

平井 ですけど、後々「これはこういうので……」っていう説明はあります。

西田 「HEY!ビヨンダ」は、ニュージャック、シング……?

―ニュージャックスウィングですね。

西田 そう、ニュージャックスウィングです(笑)。

平井 そういえば、レコーディングのときに星部さんがなんか言ってたなあ~。

岡村 BEYOOOOONDSには元ネタがある曲がいっぱいあるんですよ! 「HEY!ビヨンダ」は星部さんが作詞作曲してくださったんですけど、オトナのみなさんが「こういう感じの曲をBEYOOOOONDSに歌ってほしい!」って明確にコンセプトを決めて曲をつくってくださるのがうれしいです。

―みなさんはこの曲の世界観をすぐに受け入れられたんですか?

島倉 「あ~、なるほど~」って(笑)。

平井 曲調もすごく好きな感じだったので、謎にスッと入ってきました。

岡村 「今回はロボットとの恋愛です」「はぁ~!」って。ぶっ飛んだことをやりすぎてて、対応力が身についてきました(笑)。

―SeasoningSの新曲「Get Back!ビニール傘の大冒険」からはクイーンの要素が感じられますね。

平井 はい(笑)。そういうジャンルもちょっと意外です。今回のSeasoningSの楽曲ってBEYOOOOONDSでやりそうな寸劇が思いっきり入っていて、デモ音源を聴いたときにはまったく理解ができなかったし、「え、このビニール傘の世界観を3人で表現できるのかな……?」っていう不安がけっこうありました。性別的には私が男の子役で、あとのふたりが女の子役なんですけど、歌詞の一部に元々女の子の語尾になっているところがあったんですけど、レコーディングするにあたって「ここはビニール傘くんが言ってる感じがいいから」ってことで男の子の語尾に変わったりしました。トリッキーで一瞬意味がわからない世界観なので、早くみなさんにライブで届けたいですね。


Photo by Rika Tomomatsu

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