BEYOOOOONDSが語る、武道館での名演、アルバムに刻んだ成長

ヒステリックな演技を完遂

―この曲が収録されている前作『BEYOOOOOND1St』がリリースされたとき以上にグッとくる歌詞になっていますよね。

岡村 『BEYOOOOOND1St』はデビューした年に発売したんですけど、そこからメンバーの仲も深まって、お互いに支え合っていろんなことを乗り越えてきたので、いろんな感情が歌詞とリンクして……すごくよかったです。

西田 今、みいみも言ってくれてたんですけど、スタッフさんもみんな初めてだったので立ち位置の付け方にもすごく苦戦して。360度……365度……あれ?

平井 365は1年間(笑)。

一同 (爆笑)。

西田 360度! はい(笑)。360度のステージだったので、どこを向いて歌うかとか、ずっと南を向いてたら北のお客さんは寂しいんじゃないかとか、メンバーからも先生に案を出したりしながら全員で作っていったステージだったんです。この日はそれまでのBEYOOOOONDSの曲を全部パフォーマンスしたので、思い残すのことのない、完全なステージになったと思います。

―360度ということで言うと、「きのこたけのこ大戦記」はけっこうなカオスでしたね。

西田 そうだったと思います。いつもはあまり見られないSeasoningSがどんな顔をして、どんなお芝居をしていたのか。配信でもじゃんけんのシーンがアップで映ってたじゃないですか。そういうところが印象的でしたし、「きのこたけのこ大戦記」はこれまでお客さんの前でパフォーマンスする機会がなかったので、やっとできてうれしかったです。

―あの曲で声を出さずにすべてを表現したSeasoningSは見事でしたね。

平井 顔で全部語ってます(笑)。振り入れのときに、CHICA#TETSUと雨ノ森 川海のみんなは汗だくなのに、SeasoningSの3人はあまりに動かなすぎて涼しい顔して隅っこで体育座りしてたんですけど、あの曲では中立の立場の私たちが曲の最後に影響を与えてくるじゃないですか。そこにつながっていく説得力がないといけないと思いましたし、作品がリリースされた頃に比べるとより恥を捨てられるようになったので(笑)、表情で見せたいなと思いました。なんなら、くすっと笑ってもらえるぐらい頑張りたかったので、そういうところを拾っていただけてうれしいです。

―武道館公演について、島倉さんはいかがでしたか。

島倉 私はこの日いっぱいいっぱいで、寸劇パートもお嬢様風のお嬢様がメインみたいな感じだったしずーっと必死にやってたんですけど、あとで映像を観たら自分たちの表情がすごくキラキラしてて、心の底からライブを楽しんでいるのを感じて、大変なこともあったんですけど、これだけ幸せな表情ができる素敵な時間をBEYOOOOONDSのためだけに来てくださった温かいファンの皆さんに囲まれながら過ごせたことは本当に幸せだったんだなって改めて思いました。

―いっぱいいっぱいとはおっしゃいますが、島倉さんは狂気の演技を見せてくれたじゃないですか。あの公演のハイライトのひとつだったと思いますよ。

島倉 わあ、うれしい!

―あのシーンも必死だったんですか。

島倉 めちゃくちゃ必死でした。でも、お嬢様を演じてるときって自分が自分じゃないというか、もうひとつの人格みたいな感覚なので、こころくんを振り向かせるお嬢様として必死でした。そうやって自分の必死感を寸劇にも繋げられたので、よりヒステリックな演技ができたんじゃないかなと思います。

―お嬢様のキャラが育ってますよね。

島倉 育ってると思います! 最初はもう少しお嬢様寄りな設定だったはずなんですけど、誰も行ったことがないような未知の世界にどんどん進んでいっちゃって。でも、そうやって面白がって作ってくださるのも有り難いですし、ファンの皆さんが褒めてくれたり、私のキャラもお嬢様とともに育っていってる気がするのですごくうれしいですね。

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