BEYOOOOONDSが語る、武道館での名演、アルバムに刻んだ成長

ライブでの演技と音源での演技

―今回のアルバム『BEYOOOOO2NDS』でも、前作からキャラをしっかり引き継いでるのは島倉さんと岡村さんと前田さんだけじゃないですか。こういう言い方もアレですけど、まさかお嬢様が残ったかっていう。

島倉 面白いですよね。

岡村 りかちゃんはファンの方からも「りか様」って呼ばれるぐらいお嬢様の印象が強いと思うんですけど、リハーサルと本番で演技が変わってくるタイプなんです。本番では本当にお嬢様が憑依するので、武道館公演のときも隣で演技をしていて「わぁ! いつものりかちゃんじゃない!」って圧倒されちゃいました。「島倉さん」になってました(笑)。

島倉 うれしい!

―アンコールの「全曲振り返りスペシャルメドレー」はすごく大変そうに見えましたが、実際はどうだったんでしょうか。

平井 全曲数秒ずつピックアップしたメドレーをつくるって初めて聞いたときはメンバーみんなどうなるのか想像できなかったですし、実際につくっていただいた音源を聴いても、拍やキーを多少調整していただいたとは言え、やっぱり難しい部分がありました。なので、リハーサルをしていく中で「ここのタイミングでイヤモニにクリックの音が欲しいです」とか「ここをもう少し延ばしたいです」とか、メンバーとスタッフの皆さんでたくさん話し合いながらつくっていきました。本番ではファンのみなさんがすごく戸惑っている姿を見て、「してやったり……!」って思ったし、そういうことができるのもBEYOOOOONDSらしいなと思いました。自分たちがやっていることの<おもしろかっこよさ>をすごく感じましたね。

―西田さんがハムカツを取れない場面がいいですよね。

岡村 めちゃくちゃかわいい~!

西田 ツアーでは床にあるハムカツを取ってたんですけど、武道館のリハーサルで「ハムカツは上から来るので」って当たり前のことのようにスタッフさんから言われて、「上からですか……?」って本当にびっくりしました。実はあれ、スタッフさんが釣り竿で吊るして手動で動かしてくれていたんですけど、息ぴったりだったと思います。これは野沢トオルさんが考えてくださった演出で、野沢さんは「こんなこと思いつく!?」って思うようなことをいつも提案してくださるので、やってる側としてもすごく楽しかったです。

―あのメドレーって12人があちこちで動いているので、小ネタに気づいてもらえるかどうかも大事なところですよね。

西田 BEYOOOOONDSは基本的に小ネタが多いんですけど、気づいてもらえないこともけっこうあって、ある人のモノマネをしている振付なのに誰からも気づいてもらえなかったりもするので、ハムカツは目立てておいしかったなと思います。

―西田さんも要所々々でおいしいところを持っていきますよね。

西田 そぉなんですよ~、けっこういただいてて(笑)。自分でも「これ、自分がやっていいんだ」っていつもうれしく思ってるので、期待に応えられるように全力ブリブリで頑張ってます(笑)。

―ライブでの演技と音源での演技って変わってくるものですか。

平井 やってるうちに変わってきますし、最近はそれを楽しむ余裕がでてきたなと感じてます。もちろん、筋は守るんですけど、相手がこうしたから自分はこうしようみたいに臨機応変に対応できるようになったのが成長したところだと思いますし、ナマモノ感が出るのがBEYOOOOONDSならではだと思います。そもそも曲の歌詞も変わっちゃいますしね(笑)。

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE