輪廻が描く現実的でリアルな歌、「自分肯定」をコンセプトにしたEPを語る

―僕もそういうところにすごくリアリテイを感じました。それではまず1曲目の、インパクトの強い「バンドマンきらいかも」。MVも登場するバンドマンの見た目とか含めて絶妙でとても面白かったです。

双葉:これはこの世の全てのバンドマンに伝えたいわけではなくて、ほんとにごく一部なんですけど「なんだこいつ」と思うバンドマンもいて、そういうバンドマンに向けて書いた曲です。3人でそういうバンドマンの話をしていて、ポンポン出たものを歌詞にして(笑)。それをリノちゃんがまとめて持ってきてくれて、それをもとに曲を作ったんです。

リノ:ガールズバンドである自分達でないと、こういうことは言えないかなっていうのもあって。

りぃこ:あと、音楽を聴きに来ている人はいいんですけど、最近バンドマンをアイドル化しすぎて見ていて、せっかくすごく良い音楽をやってくれているのに罵声を浴びせちゃうような人もいて。そういう人に向けての曲でもあります。



―そして2曲目の「あいらぶみー」につながります。

双葉:「あいらぶみー」はちょっと聴くと女の子の曲に聞こえるかもしれないんですが、2番は男の子に向けて書いてあるんです。「着飾って着飾って」という歌詞も女の子に限らず男の子も一緒で。「今日も可愛いを求めている」という言葉の「可愛い」も「キュート」の可愛いじゃなくて、「人から良く見られたい」「良い子に見られたい」みたいな方の意味で。女の子男の子というだけでなく、どの世代もやはりみんな自分が一番可愛いし、自分を一番愛していいんだよっていうことを伝えたくて書いた曲です。

りぃこ:「バンドマンきらいかも」もそうなんですけど、「自分が一番可愛い、自分に恋して生きたい」っていうのは、皮肉もあるけど、一方で、「自分もそうなんだ」っていう思いも込めてあります。

双葉:繋がってないようで繋がっているので、「バンドマンきらいかも」から「あいらぶみー」の流れで、この2曲を続けて聴いてほしいですね。

Rolling Stone Japan 編集部

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