LiSAが語る、「明け星 / 白銀」の創作プロセス、いま自分が出すべき答え

LiSA(Courtesy of SACRA MUSIC)



「明け星」「白銀」との出会い

—その流れで今回リリースされる「明け星」「白銀」は、「炎」を手がけた梶浦由記さんが作詞・作曲。10周年イヤーを駆け抜けてきた最後の締めくくりとして、この二曲に出会えたのは印象深いのでは?

LiSA:はい。『鬼滅の刃』という作品で梶浦さんと一緒にコラボレーションさせていただいて、「from the edge」「炎」と続いて今回が3回目なんです。梶浦さんとの共作の経験を重ねてきたからこそ、私は私で全力でLiSAの表現を出せましたし、梶浦さんは梶浦さんで「全力を出した」と言ってました。

—お互いの経験値が上がってるからこそパワーアップしてるなっていうのは、実感としてお互いにあったんでしょうね。

LiSA:ご一緒させていただく回を重ねるごとに、梶浦さんご自身も、LiSAという楽器をどのように使いこなそうかってことを、すごく理解してくださいましたし、私自身も梶浦さんの楽曲の中で、じゃあどうやって踊ろうかってことをすごく考えられるようになりました。そんな二人がこのタイミングでまた出会えて一緒にやらせてもらえるっていうのは、もう腕まくりするような気持ちでした(笑)。

—いっちょやったるか、と(笑)。梶浦さんのように劇伴を書いてる方だと、歌う方も情景がイメージしやすかったりしますか?

LiSA:劇場版のときに「炎」という情熱を注いだ特別な曲をつくったので、「無限列車編」がテレビアニメシリーズとして放送にあたって、初めて『鬼滅の刃』に出会う人に対してどう表現していこう、という気持ちに加えて、元々の『鬼滅の刃』ファンの人たちに次はどんなふうに驚いてもらおうか、どんなふうに楽しんでもらおうかって考える側として、私たち自身がワクワクしながらつくっていきました。

おっしゃっていただいたように梶浦さんは劇伴をつくられている方なので、いただいた楽曲、「明け星」は特に、列車がドッドッドッドッと走っているようなギターフレーズや夢の中にいるようなサビでの弦の動きなど、絵が想像できる音が楽曲に埋め込まれていて。そういう景色を頭に描きながら、自分がどう表現するのかを考えていくことはすごく楽しかったです。

—ギターの音色や旋律が梶浦さんっぽくて、西洋と東洋が融合した感じですごく雰囲気がありますよね。劇場版の主題歌で「炎」を発表し、今回テレビシリーズ用に「明け星」と「白銀」をつくったわけですが、同じ作品からまたぜんぜん違う曲を生み出すのも大変じゃないですか?

LiSA:テレビアニメ「無限列車編」の新しいオープニングテーマとエンディングテーマは最初はまったく想像できなかったです。『鬼滅の刃』という作品でやりたいサウンド感や世界観について梶浦さんとお話させていただいて、梶浦さんの持つ西洋と東洋の混ざったダークな世界観のサウンドと、私自身の持つエッジィで突き抜けるスピード感、バンドサウンドが混ざったら、奇妙だけど刺さっていくような楽曲ができないですかねって会話していきました。その中で、梶浦さんがいろんなパズルを組み合わせてくださって、梶浦さん発信でこの曲ができたような感覚ですね。「明け星」を受け取って、列車や夢の中を思わせるような音、最初の“太陽を朱く〜”で奇妙なところから入ってくる旋律を聴いたとき、さすが梶浦さんだなと思いました(笑)。『鬼滅の刃』の世界観なら確かにこういう音が鳴っているだろうなって、納得せざるを得なかったです。



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