米下着ブランドの闇、エプスタイン元被告との関連も

2018年11月8日、米ニューヨーク市のPier 94で行われたヴィクトリアズ・シークレットのファッションショー(Photo by Lionel Hahn/Abaca/Sipa USA/AP)



生き残りをかけてブランドの再編を目指す

彼女は翌年のショウではもっとまともな準備をしようと決意したが、ウエストのサイズが0.5インチ上がったため声がかからなかった、と司会のグリゴリアディスとハーマンに語った。ボディイメージは同社が抱える問題の一角にすぎない、と彼女は考えている。「ボディイメージにまつわる話題、女性や女性の外見をコントロールするという話題は、実はもっと大きな問題を示しています」と彼女はPodcastで語った。「男性と女性、権力を持つ者と持たざる者との間の主従関係という話です。私たちの社会の……有害な性質の現れです」

2020年初頭、ウェクスナー氏はヴィクトリアズ・シークレットの親会社L BrandsのCEOを退任。エプスタイン元被告が自殺とみられる状況で獄中死した数カ月後のことだった。数十人の未成年女性に対する性的暴行裁判を控えていた元被告は、これらの女性たちをニューヨークやフロリダの自宅に誘い込み、裸の状態でマッサージさせていた。同氏は性的人身売買の連邦容疑で無罪を主張。最大で懲役45年を求刑されていた。

現在ヴィクトリアズ・シークレットは、ポスト・エプスタイン、ポストMe Too時代に生き残りをかけてブランドの再編を図っている。同社はエンジェルスを段階的に廃止し、代わりに「プラスの変化をもたらす原動力となる、共通の情熱を抱く確立された女性」を推し進めている。今月初めには独自のPodcast『VS Voices』まで立ち上げ、今後女子サッカーのミーガン・ラピノーや女優プリヤンカー・チョープラー・ジョナスといった女性にインタビューして、女性たちの人生を称えていくという。それが功を奏するか否かは、お手並み拝見といったところだ。

グリゴリアディスは、『Fallen Angels』がヴィクトリアズ・シークレットのような企業への責任追及の一端になれば、と考えている。「このPodcastがきっかけで、企業が地位向上の名のもとに女性や少女たちにネガティブな考えを押し付けるのを辞めるようになればいいですね」と彼女は言う。「ヴィクトリアズ・シークレットも経営再編に努めていますが、とはいえ自分たちの過去としっかり折り合いをつけなくてはなりません」

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from Rolling Stone US

Translated by Akiko Kato

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