ちゃんみなが語る、スランプを抜けて辿り着いた3rdアルバム『ハレンチ』

ー「ホワイトキック」は聴き馴染みがない単語なんですけど、どういう意味なんですか?

“しらける”という意味のギャル語なんですよ。コギャルとかが流行った時代のギャル語で、私のメイクさんとかが使っていたんです。ホワイトキック=しらけるって、すごく頭が良いと思って。ギャルってやっぱりすごいなと思って「ホワイトキック」にしました(笑)。

ーちなみに、どういうふうに使うんですか?

「いや、お前それはホワイトキックだわ」とか(笑)。逆に今っぽい、おしゃれっぽいサウンドにその言葉を載せたらおもしろいだろうなと思って。そもそも、しらけるって言葉自体が好きなんですよ。しらけるって何? みたいな。ニュアンスと言い、感覚と言い、言葉の感じと言い、全てが完璧で好きなんです(笑)。

ー「東京女子」も、意外なタイトルだなと。「なになに女子」ってタイトルは避けそうだなと思ったのでびっくりしました。

私、避けるものはあまりないんですよね。むしろ通るべくして通ったのかなという部分があって。アルバムを作り始めた序盤に作った曲で、スランプ中に作ったんです。コロナ疲れのようなものも感じていたし、都会特有の「君は君、私は私、だけど仲間でいよう。だけど群れていよう」みたいな部分に嫌気が差してしまって。皮肉な曲ですね。私も東京に住んで育った人だから東京女子の1人だし、ネオン街とかビル街が地元。東京ってすごく嫌いだけど好きだなというところがある。たまに思うんですよ。MV撮影とかで地方とかに行って、車で高速に乗って帰ってきている時、東京タワーとかビルがいっぱいあるのを見ると、あー、私ここで戦っているんだなと、すごく誇らしくもなる。同時に、こんなギューギューなところで、よく戦っているなという窮屈さをあらためて知ったりもするんです。

Rolling Stone Japan 編集部

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