しかし、メンバーは、テレビの歌番組やミュージック・ビデオの撮影の時のように、曲に合わせて当て振りしているわけでなく、モニターイヤホンでお互いの音を聴いて、実際に生で演奏し、歌っている。普段のライブを収録したDVD等とは違う、MV等とはもちろん異なる、場所の設定そのものから「無観客」の必然がある、そしてMy Hair is Badにとって今ここでやる必然がある、配信ライブ。いや、事前のアナウンスが、「配信ライブ」ではなく、「ライブ映像作品」を配信する、という言い方だったのも、そのへんが理由なのだと思う。という意味で、無観客でライブを行って配信するという表現の、新しい形のトライアルになっている作品が、「Youth baseball」だった、ということだ。