ラブリーサマーちゃんと吉田豪が語る、みんな得するインタビューのあり方

 
フリーランス時代に学んだこと

ー前にトラブった時には「音楽を辞めようかとも思った」みたいな話もしてたじゃないですか。そこからよく持ち直しましたよね。

ラブサマ:なんでですかね。でも、「辞めようかな」とか言ってても、半年ぐらい経ったら元気が出てきて。今思えば疲れてただけだと思うんですよ、あんなふうに言ってたのは。

ー一時的に弱っていただけ。

ラブサマ:でも、疲れが抜けたら「またボチボチやってみるか」みたいな気持ちになってきて。で、(アルバムが)出来ちゃいました。



ーフリーになった時期はちょっと心配してたんですよ。

ラブサマ:でも、フリーランスはすごく楽しかったです。やっぱりレコード会社なり誰かとタッグを組んで活動するとなったら、意見を言われたり利害関係が出てきたりするじゃないですか。私は個人的なことを個人的にやっていきたかったので、誰かが介在して一緒にやるのは苦手だったんでしょうね。最初の会社にいた頃、私は18才とかで右も左もわからなかったので、結構指示されていると感じることが多かったんですよね。導いてくれたとも思いますが。

ーかなり気をつけて文章化しますよ!

ラブサマ:ごめんなさい(笑)。最初のアルバムを出させてくれたこととか、いろんな人を繋げてくれたこととか、音楽のやり方を教えてくれたことにすごく感謝してるんですけど、フリーの頃はそこから解放されて、めちゃくちゃ楽しく活動できてました。


Photo by Kana Tarumi

ー音楽を始めた頃みたいな楽しさが戻ってきた?

ラブサマ:はい。反動で、すんごい自由を謳歌して。事務作業とかやることは増えたんですけど、友達もたくさん増えたしフリーダムで楽しかったです。


ー意外とそういう事務作業とかもできる人なんだなと思いましたよ。

ラブサマ:いや、出来てなかったですよ。すごく迷惑をかけていたと思います。

ーその楽しいフリーランスを経てまたちゃんとした会社に所属した理由が、「資本に頼りたい」っていうことなんですね。

ラブサマ:ふふ、そうですね(笑)。自分の曲をちょこちょこ作るだけでも、一人ではできない事って結構多いなと思って。演奏はサポートミュージシャンにお願いしてるし、楽器を上手に弾くとか、違う楽器を演奏するとか、ミックスとかマスタリングとか、技術面でできないことも多いので誰かに頼らざるを得ない。そうなるとお金もかかるし。「自分一人だとちょっとキツイかも」と思って、所属先を探してました。

 
 
 
 

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