DEAN FUJIOKAが「地鳴り」にこだわった背景

多様な音楽ジャンルを吸収してきた独自の音楽性と、3カ国語の語感を巧みに混ぜ合わせたEP『Shelly』をリリースしたDEAN FUJIOKA


ー歌い出しの「Shelly」という語感の良さが、物語への誘いのスイッチとなっている曲だと思いました。ちなみに、音像がドープな「Searching For The Ghost」は、DEANさんのルーツであるオルタナティヴ・ロックをデジタライズした再構築サウンドに感じました。

それは嬉しいですね。最初に、フジテレビのプロデューサーと演出チーフや監督と主題歌「Shelly」の打ち合わせをしていた時に、オープニング曲もお願いしたいって頼まれました。謎解きドラマなので『シャーロック』らしい都会に潜む闇とか悪意、幽霊を捕まえるような感覚で作りました。冒険的なテーマ曲にしたかったんです。ブラスを入れたいなと思って。「Shelly」にはストリングスが入っているんですけどね。トラップのビートであったりループミュージック的な土台がある上でどれだけオーケストレーションというかクラシカルな要素を自分なりにマッチングできるかという実験でした。

ーなるほど。インパクトありますよね。

最初から地鳴りがするようなブラスアタックが欲しくて。ポップスでも、そんな音の使い方って海外では増えてきている印象があったんです。BLACKPINKなどK-POPでも使われていて。シドニーでライブを観た時に大きな会場でもブラスがバチーンと決まるところが気持ちよくって。とにかく地鳴りをどう生み出せるかにサウンド面ではこだわりました。

ーサビ歌い出しの“君の名はmystery”という刺さるパンチラインも強いですよね。ドラマの登場人物が思い浮かぶリンク感もあって。

物語の主人公、ベースがちょっとやさぐれている感じ(笑)。いきなり地鳴りがきて、そこから都会の闇、本当の姿が見えてくるというか。迷い込んで謎を解き明かすみたいな雰囲気が、令和の東京にぴったりだと思ったんです。

Rolling Stone Japan 編集部

タグ:

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE