ホアキン以前のジョーカー役を格付け

ロメロからレトまで――ロブ・シェフィールドが歴代ジョーカーを格付け(Photo by Shutterstock)

長い時をかけて、バットマンの伝説は進化し続けてきた。彼の最大の宿敵、犯罪界の道化王子もまたしかり。時代ごとにふさわしいジョーカーというものが存在する。

映画『ジョーカー』のホアキン・フェニックスが話題だ、ここではそれ以前にジョーカーを演じた俳優を一挙公開。10段階で評価してみた。

・シーザー・ロメロ

彼こそ元祖。今日我々が知るジョーカーは、1960年代のTVシリーズ『バットマン』で彼が生んだものだ。オーバーな高笑いと狂気じみた笑み、そしてエメラルドグリーンのボサボサ頭で、アダム・ウェストとバート・ワード演じるバットマン&ロビンと戦った。ロメロはつねに古き良きハリウッドの代表格だった。「マンハッタンからやってきたラテン男」と呼ばれた主役級のキューバ人アメリカ人は、『オーケストラの妻たち』(1942年)をはじめとする作品で威勢のいいワルを演じた。また、伊達男のイメージを大事にしていた彼は、この役で自慢のひげを剃るのを拒否した(実際はメイクでひげを塗りつぶしている)。この役を演じたときロメロは60歳近かったが、今でも犯罪界の「道化王子」といえば彼が真っ先に思い浮かぶ。あのボブ・ディランも、2000年初期に彼のジョーカー・スタイルを取り入れていた。今日に至るまで、ジョーカーとドラキュラを両方演じた役者はロメロだけ。彼はロッド・スターリングの『四次元への招待』でドラキュラを演じている。



評価:10点満点中7点


・ジャック・ニコルソン

ジャックよ、世間に言ってやれ。「笑いには癒しの力があると聞いたことはないかい?」。 ニコルソンは、一世を風靡した1989年のティム・バートン監督作品『バットマン』で、完全に主役を食った。いくつかキャスティングに難はあったものの――マイケル・キートンがマントの騎士役に起用されたとき、世間が驚愕したのを覚えているか?――ジャック・ニコルソンをジョーカー役に抜擢したのは賢い選択だった。いやむしろ、冴えていた。彼に悪役を演じさせるには、“ジャック・ニコルソン”らしさを少々誇張すればよかったのだから。厚塗りメイクと紫のボレロハットの奥に『ファイブ・イージー・ピーセス』(1970年のドラマ映画)で見せた邪悪な笑いを浮かべた彼は、この作品の中で唯一人生き生きしていた。「完全自殺を成し遂げた、世界初のアーティスト」を自称し、相手を納得させることができる者など、彼をおいて他に誰がいるだろう?



評価:10点満点中8点

Translated by Akiko Kato

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