マーク・ロンソン、新しい性的指向をカミングアウト「僕はサピオセクシャル」

先日インタビューで自分が「サピオセクシャル」だとカミングアウトしたマーク・ロンソン(Swan Gallet/WWD/Shutterstock)


それ以来、サピオセクシャルという言葉はメインストリーム文化を通じて世間に広まり、ニューヨーク・タイムズ紙でも特集記事が組まれたほどだ。その記事で、ある女性はサピオセクシャルを「自分の知恵と愛に近づき、すばらしい方法でそれらを分析すること」と定義し、初婚相手である夫の「知性」に惹かれたと語った(女性の初婚相手はマジシャンだった)。

その後、自称インテリが出会い系サイトで自らをサピオセクシャルと表現することが徐々に一般的になった。そのほとんどが、作家デヴィッド・フォスター・ウォレスや水出しコーヒーが好き、という感覚にすぎないのだが。だが、セクシャリティを専門に研究するデビー・ハーベニックらは、サピオセクシャルは性的指向ではなく、性的嗜好であると異議を唱え、こうしたカテゴリー化はアウトサイダー的なセクシャルアイデンティティの持ち主の軽視につながりかねない、と主張する。その他にも、サピオセクシャルを自称することはエリート主義、または最悪の場合、必要な知性レベルを備えていないのを理由に、身体障害者差別につながりかねないと主張する人もいる。

Twitterでは、大勢の人がロンソンの勇気ある「カミングアウト」に対し、本当はそんなことを告白するのに勇気なんていらないのでは? とツッコミを入れた。「ものすごくイラっとした、と告白することに誇りを感じる」とツイートした人がいた一方、ある人はロンソンの発言は自分が少しクィアだと認めたのと同じこと、と言及したLGBTQファッション・エンターテイメント誌Out Magazineを非難した。「自分はサピオセクシャルだと言ったマーク・ロンソンをOut.comがクィアと呼ぶなんて信じられない。サピオセクシャルを自称する人は本棚に射精するストレートの男だけなのに」と投稿した。

どっちにしろ、注目を浴びるのが大好きな男性セレブとして果敢にカミングアウトしたマーク・ロンソンにおめでとうの言葉を送ろう。

Translated by Shoko Natori

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