英国発4人組が語る「SNSを活用していない」ロックバンドがトップ10入りできた理由

Deaf Havana(Photo by ハギワラヒカル)



劇的な変化の背景

―『Rituals』のリリース時に、ジェームスは「今回初めて、バンドのため、自分自身の喜びのために曲を書いた気がした」というコメントを残していましたが、この言葉についてもう少し聞かせてもらえますか。

ジェームス さっきも話したように、これだけサウンドが大きく変化したことで、ファンがどう考えるかっていうことを気にしなくなったんだよね。もちろん、前と同じようなサウンドを期待していた人もいっぱいいたとは思うけどさ。でもそうじゃなくて、自分たちが使いたい楽器を使ったりして、自分たちがつくりたいものをつくった。ある意味、自己中心的に。そういう意味で、「自分たちのためにつくった」って話したんだよ。

―今回は、いつものデモのつくり方と違っていたんですよね。

ジェームス 普段は最後まで仕上げないで、だいたいできあがった状態でメンバーに渡して、そこからみんなで仕上げていくんだけど、今回は自分でほぼつくったものをみんなに聴かせたから、そこは今までと全然違ったね。

―これまでとは違う、シンセを大胆を取り入れたポップなサウンドを聴いて、ジェームス以外の3人はどう感じましたか。

トム 最初に聴いたときからしっくりくるものもあったし、新しいとも思った。全体を通して聴くと、これまでと全く違っていて興奮したよ。でも、全然違うのにバンドサウンドって感じがして、それもすごくよかった。

リー(Ba) 俺はスタジオに入るギリギリまでデモを聴かなかったんだけど、歌詞がすごくいいと思ったし、全ての曲において、楽器の使い方が面白いと思った。前の作品と違うところがいいなと思ったよ。

―『Rituals』は全英チャート8位を記録するヒットになりましたが、この結果は予想できましたか。

トム みんな、そんなに好きじゃないんじゃないかと思ってた。まあでも、サウンドが新しい上に、今回は曲も早くできて、前作から一年でアルバムを出すというのも自分たちにとっては新しかったから、いろんなことが早く起こりすぎて、みんなの反応を予想する間もなくリリースされて、ちょっと変な感じだったっていうのが正直なところかな。

―従来のハードなロックから『Rituals』のようなポップなサウンドまで音の幅が広くなってくると、ライブでのセットリストの組み方も大変そうですね。

トム こないだヨーロッパツアーをやったときは、しっくりくるセットリストをつくるまでに3週間もかかったよ。今は曲数が増えて、そこからセットリストを組むのは頭が痛くなる作業だったけど、その分面白いものになってるから、状況はすごくいいよ。

―ライブに来るファンからのフィードバックがきっかけで学ぶこともあったり?

マシュー 時々ね。だけど面白いもので、国や街によって人気のある曲が違うんだよ。場所によっては「これは絶対ウケるだろうな」と思って演奏して、そのとおりの反応が帰ってくることもあるし、「あ、この曲が意外とウケるんだ」っていうこともあったり。


Photo by ハギワラヒカル

―反応の予測ができないのは大変だけど、国によってウケる曲が違うというのは素敵なことでもありますね。

マシュー そうだね。どこも同じ反応だったらきっと自分たちも退屈しちゃうだろうけど、いろいろな国を旅して、様々な文化に触れて、その土地によって違う楽しみ方ができるのはいいね。

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