Borisが追求するヘヴィさとは? エクストリームなポップサイド描く新作を語る

─この前の取材も見学させていただいていたんですけど、Atsuoさんはバンドはもうおもしろくない、というニュアンスの発言もされていました。

Atsuo:またここでも十把一絡げに話すのは良くないと思うんですが、方法論が凝り固まっちゃって、そこから出ようとしていない人達は“バンドごっこ”に見えちゃうんです。例えば、MASONNAとかを観ると現代美術だなって思ったりもするんですけど。



Atsuo:バンドでありながらアートにも匹敵するぐらいのことが起こっていないとね。どんな形態であれ方法であれ、独自の力でもって人の心を振わせるような表現がされていないと。その辺は言葉が通じない色々な国を回って、オーディエンスの目の前で演奏してきたから、表現の強度について越えなきゃならないラインというものが意識にも、身体の中にもあります。ツアー先、フェス等で様々なバンドを観てきてますが、全てのバンドを否定しているわけではないです。もちろん良いバンドもいますよ。今回のように普段バンドものをリリースしていないTRASH-UP!! と組むのは非常に刺激になりますね。いつもとは違う方法論や風景が見えるのでね。

─そういう意味で考えると、〈大TRASH-UP!!まつり2019 AqbiRecといっしょ!〉では、Boris以外みんな楽器を持っていないので、バンドとしての勝負でもありますね。

Atsuo:すごく楽しみ! あの中で自分達の存在がどれだけ響くのか。

─アイドルばかり出演する中で、「ここにBorisも出演してほしい」という声が結構ありましたけど、まさか本当に実現するとは思ってもみませんでした。むしろ、Boris側から出たいということを話されたそうで。

Atsuo:せっかくTRASH-UP!! と組んでのリリースなので、やるなら徹底的にやらないとね。今僕らは共演できるバンドも数少ないし、イヴェントに呼ばれても、機材がステージに載らないという事情で出演が無理だったりするので、Zeppの会場で大きな音を出してライブをするのはすごく楽しみです。

─9月にはアルバム『LφVE & EVφL』のリリースも控えています。

Atsuo:「Third Man Records」(元ホワイト・ストライプスのジャック・ホワイトのレーベル)からリリースします。そちらはこのEP以前に既に完成していたアルバムで、また今回とは違う感じの作品になっています。楽しみにしていてください。

(Photo by Miki Matsushima)



<リリース情報>




Boris
『tears e.p』

発売日:2019年6月26日(水)
定価:1800円+税
=収録曲=
1 どうしてもあなたをゆるせない -Sadesper Record Version-
2 u fu fu
3 To the Beach
4 Peaches
5 どうしてもあなたをゆるせない -Instrumental-

<イベント情報>



TRASH-UP!! 10th Anniversary

大TRASH-UP!!まつり 2019 AqbiRecといっしょ!

2019年7月30日(火)東京・Zepp DiverCity
時間:開場 16:30  開演 17:30
料金:前売 3500円 当日 4000円

出演:春野さ子、NILKLY、グーグールル、MIGMA SHELTER、
SAKA-SAMA、カイ、ATOMIC MINISTRY、おとといフライデー、Boris

チケット:
各プレイガイドにて発売中
e +、ぴあ(Pコード153-992)、ローソンチケット(Lコード73006)
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=1925012

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