Borisが追求するヘヴィさとは? エクストリームなポップサイド描く新作を語る

─映像、美術、音楽といった表現を始めた頃から、今に至るまでの根底にあるテーマは変わらないものなんでしょうか?

Atsuo:僕らは“ヘヴィ”というキーワードを取り憑かれるように使っているんですけど、自分達の中でヘヴィ=リアリティであり、希望へ向かう手段というか。作品作りは自分たちのドキュメンタリー映画を作っているような感覚です。Borisの作曲はそのときどきのジャムや即興を編集して“曲“という物語を作っていきます。だから、いつもドキュメンタリー性が濃くなってしまう。作品を作って、そこで初めて自分たちに対して客観的になれるというか。

─ドキュメンタリー映画も、編集が必ず入ってきますもんね。

Atsuo:ヘヴィさを追求して行くことでリアルな自分たちに出会える。自分達がこの世界でのたうち回って、主観も客観もないまぜになった作品がこの世界に旅立って行く。その景色を眺められた時に自分達がやるべきことや、進むべき方向が感じられるような気がします。

─そういう意味では、今作も成田さんやNARASAKIさんにプロデュースしてもらうことによっての変化は大きかったんでしょうか?



Atsuo:成田さんには「To the Beach」を触っていただいて、ナッキー(NARASAKI)さんには「どうしてもあなたをゆるせない」をお願いしたんですけど、最初にお渡ししたバンドで録音した状態とは全然違うものになりましたね。自分の子供達の服をコーディネートしてもらったような感じかな。未来への可能性がもっと増えたような、そんな作品ですね。

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