フルカワユタカ最新コラボSG、背景にあるHAWAIIAN6とのリアルな人間模様

─そこからはしばらく疎遠に?

フルカワ:でも、なんだかんだで会ったりはしてましたよ。最初に言った、ポリに出てもらった2009年の対バン企画、HAWAIIAN6にも出てもらったし。それより前も、俺らがHAWAIIAN6のイベントに出てるし、メロコア、ハードコアの中に交じって。でもその時も、ツアー先でケンカした。

─はははは。

フルカワ:バンドのやりかたの違いで。ずっとお互い遠巻きに「何やってんだこいつら」って思ってたのが、ツアー先でぶつかって爆発して。それでもイベントに出してくれてたり、こっちも誘ったり。これもよく言ってる話だけど、解散を決めた時、最初に電話したのは、はっちゃんだったし。

─不思議な関係なんですね。

フルカワ:なんかそこは……なんですかね、あんまり説明がつかないんですね。だから結局、一回も離れてない気もするんですけどね、HAWAIIAN6とは。

─それで今回、一緒に曲を作ろうということになったのは?

フルカワ:前作のシングル、「ドナルドとウォルター」(2018年6月リリース)が……Base Ball Bearや市川さん(LO IQ 01)のサポートをやったのがきっかけで、人と一緒にやるようになって。アルバムをTGMXさんにプロデュースしてもらったのもそうですけど、いろんな人と一緒にやった方が、実は自分の伸びしろが増えるのがわかって。それまで僕はずっと、全部ひとりでやったほうが純粋なものができると思ってたけど……それは正解なのかもしんないけど、それによって可能性を止めてしまう部分も大きくて。で、人とやった方がおもしろいというので、まあちゃん(the band apart原昌和)と曲を書いてみて。

─あの曲すごくよかったですよね。

フルカワ:そう、すごくよかったんです。いい曲が書けたし、自分の中ですごく身になった。だから、こういうコラボをもうちょっと続けたいなと思った時に、最初に思いついたのは「これまでやんなかったメロコアを作ろう」と。で、それを作る相手は勇太しかいないんだろうな、っていうのは、もう即決で。

─昔は避けていたメロコアをやろうと思ったのは?

フルカワ:いや、なんか、やってみたくなったんですよね。市川さんのバンドでツアーを回って、locofrankとかdustboxとかと対バンするじゃないですか。で、ライブを観るんですよ。俺、昔はメロコアのライブ、観てなかったんで……いや、メロコアに限らず、対バンのライブを観てなかったんですね。

─それはなぜ?

フルカワ:いや、とんがってたからじゃないですか?(笑)。でも今はよく観るんです。で、やっぱかっこいいんですよ。みんなこうして生き残って、これだけの人を湧かせてるってことは、そこに何かがが絶対あるわけで。そういうのを観てるうちに、自分もチャレンジしてみたくなったというか。もしそういう曲ができて、受け入れられたら、フルカワユタカとしてこの人たちとも対バンできるなと思ったし。という時に、一緒に作るのは勇太しかいないと思って。それで、『PLAY WITH』っていう、(下北沢)シェルターの自分の自主企画に、ポリとハワイアンを誘ったあたりで、勇太に相談したのかな。

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