登坂広臣インタビュー「エッジィな音楽を自己流に昇華」

2018年8月からスタートしたソロツアー「HIROOMI TOSAKA LIVE TOUR 2018 “FULL MOON”」は12月まで続く。(Photo by Tsutomu Ono, Styling by Eiji Takahashi, Hair and Make-up = Chie (H.M.C))

2017年10月、HIROOMI TOSAKA名義でのソロプロジェクトを始動させた登坂広臣。7月に第1弾楽曲「WASTED LOVE」、10月に第2弾楽曲「DIAMOND SUNSET」、2018年1月にCRAZYBOYとのコラボによる第3弾楽曲「LUXE」と、段階的にソロアーティストとしての片鱗を見せていき、その先鋭的サウンドアプローチやエッジィなビジュアルには、驚きや称賛、様々なファンの反応があった。

これらのソロ楽曲は、三代目 J Soul Brothers「Summer Madness feat. Afrojack」を手がけたことでもおなじみの世界的DJ・Afrojackが全曲プロデュースを担当。元々彼と親交のあった登坂は、オランダ・アムステルダムに渡りAfrojackと密なセッションを重ねてアルバムを制作した。この登坂への単独インタビューでは、Afrojackとの制作秘話や、自身のやりたい音楽性、ソロ活動に持っているこだわり、今後予定されている単独ツアーやフルアルバムの構想など、多岐にわたり話を聞いた。彼が「日本という国で音楽をやってて悩むところ」「ソロだからつづった本音」「今の音楽業界に感じるストレスと疑問」とは? 音楽的探究心に満ちた1人のアーティストの声に耳を傾けてほしい。

※この記事は6月25日発売の『Rolling Stone JAPAN vol.03』に掲載されたものです。

・ソロの詞はリアルでありたい

ーソロプロジェクト始動、となったとき、まず何から考え出しましたか?

登坂:三代目の過去のアルバムでもそうですし、以前からソロの楽曲は作ってはいて。なので(ソロを)やるイメージはずっと自分の中に持ち続けていました。それをプロジェクトとして本格的に始めるということで、自分としてはやっとスタートが切れるなという感覚でしたね。

ーソロで表現する世界観についてはどう考えました?

登坂:大枠として、今回の『FUTURE』に入っている僕の楽曲は全部Afrojackと作らせてもらって。世界観に関しては、三代目らしさとかグループ感は一切無視して、自分のやりたい音楽、自分の感覚で表現したい音っていうものに没頭して彼と向き合って作ろう、というのが始まりでしたね。

ー全曲Afrojackと制作するというアイデアはどなたから出たんでしょう?

登坂:HIROさんですね。「登坂はたぶんAfrojackと合うんじゃないかな」と。Afrojackとは以前から交流を持たせてもらっていたんです。日本に彼が来たときに一緒に遊んだり、音楽の話をしたり、逆に僕が彼のいるオランダに行ったときはスタジオに遊びに行ったり、お互いにメールでコミュニケーションを取ったり……っていう感じだったので、彼も喜んでプロデュースの話を受けてくれて、自然と制作に入れました。僕も単純に彼とやれるのは面白いなと思いました。世界的なトップDJの1人でもあるので、その彼の音楽に触れて一緒にやれるのはうれしかったです。

ー「登坂広臣(HIROOMI TOSAKA)ソロプロジェクト始動」という第一報が出たのが2017年7月。そして7月に「WASTED LOVE」、10月に「DIAMOND SUNSET」、2018年1月に「LUXE」と、段階的に3曲を配信とMVで発表していきました。それまで三代目で見せていた登坂広臣とは違う一面の、それもかなりエッジィな曲と映像だったので、正直戸惑ってるファンもいましたよね。

登坂:はい(笑)。

ーだけど「ソロはいい意味で周りの反応を無視してやりたいことをやる」と決めていたんですね、最初から。

登坂:そうですね。リリックもほとんど自分で作ったものですけど、三代目で詞を作る場合は、楽曲の世界観だったり、グループとして伝えたいメッセージだったりを大事にしています。ではソロアーティストとしてどういうことを曲で伝えたいかと考えたときに、ラブソングとなれば自分に恋人がいれば自然とその人のことを書くし、恋人がいなかったら別れた人のことを書くし。ラブソングでなくても、今は過去のことを捨ててまで新しいステップに行きたいんだっていう思いがあったらそれを素直に言葉にする。つまりリアルでありたいというか。詞に嘘はない、っていうのがソロでやるときの基本的な想いなんですね。だからファンの人からしたら衝撃的だったり戸惑ったりする部分もあるかもしれないけど、それがあっていいんです。それがないと新しいものは生まれないと思うので。

ソロの曲に関しては賛否両論あって構わない。おっしゃった通り周りの声は無視しているっていうか……。もちろん、三代目があるからそれができるってことは分かっています。変な話、グループがなければ、リアルな言葉で発信する勇気もないと思うんですよね。グループで想いを伝えているからこそ、ソロで曲も詞も自分で作るとなったときは、やっぱり自分のリアルなことしか出てこないんです。それを分かってもらった上で、応援してくださっているファンの方々には、三代目とは別の目線で、できればそのギャップすらも楽しんでほしいなと思います。それが本音というか、作っている側としての思いですね。

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