サマソニ取材「アレッシア・カーラが語るドレイクとディズニー映画、自殺防止ソングの意義」

ー身近な社会問題について、自分のなかで許せないと思うのはどんなことでしょう?

アレッシア:それを話すとなったら、2時間くらい必要じゃないかな(笑)。この世の中はアンフェアな物事で溢れているし、それは音楽業界だってそう。ポリティカルな話でいっても、中近東では罪のない子供たちが苦しんでいるし、北米でも女性蔑視や有色人種への差別みたいな、多くの問題を抱えている。

ーそうですよね。

アレッシア:そのなかで、私は幸いなことに、誰かに影響を与えられる立場にいる。怒りを前面に出す人もいるけど、私はそういう力をポジティブな方向に使っていきたいかな。自分の音楽を通じて、聴く人の心を癒したいし、究極的には(世界に対して)何かしらの変化をもたらすことができたらとも思っている。



ーところで、ディズニー映画ではどの作品が好きですか?

アレッシア:いい質問ね(笑)。私のお気に入りは『ふしぎの国のアリス』。ありきたりな生活を送っている女の子が、想像力だけでいろいろな世界を創り出してみせるでしょ。そこに共感するの。アリスは素敵な子だし、他にもユニークなキャラクターが登場するけど、そういうところも好き。

ーあなたの曲はディープで内省的な歌詞も目立つし、「暗い人かもしれない」と想像していたんですよ。いざ話してみたら明るくフレンドリーな雰囲気で、いい意味で安心しました(笑)。

アレッシア:えー! あと5時間くらい話し込めば、私のダークな部分をもっとわかってもらえるはず(笑)。まあ、音楽を作ることによって、そういう暗い気持ちを発散しているとも言えるかな。だからこそ、日常生活ではハッピーな人間でいられるんだと思う。

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