元ソニック・ユースのキム・ゴードンが選んだ「別れの歌」ベスト5

現在はビル・ネイスとのデュオ、Body/Headで活動するキム・ゴードン(写真左)。隣は娘のココ・ゴードン・ムーア(Photo by Slaven Vlasic/Getty Images)



エイミー・マン「Save Me」




彼女は映画『マグノリア』のためにこの曲を作った。クラシック曲ね。彼女の声がこの世で一番美しい声の一つってだけでなくて、彼女が書く歌詞が本当に素晴らしい。「あなたはぴったりのサイズなの、止血帯が必要な女の子にはね」があって、次に最高のコーラスがくる。「絶対に誰も愛せないと疑心暗鬼になっている奇人変人のグループから私を救えることができたなら」。

ルシンダ・ウィリアムス「Steal Your Love」



この曲が収録されているアルバム『Essence』は最高の傷心レコードよ。お気に入りの歌詞は「あなたのドラッグはほしくないし、あなたのお金もほしくない/あなたの愛を盗みたいだけ」。彼女はとてもナイーブな表現が本当に得意ね。そして、この曲も暗い。彼女の感情がとても生々しいからこそ、そのナイーブさが際立つのよ。

PJハーヴェイ「Shame」



この曲が収録されているアルバム『Uh Huh Her』とアルバム『B−Sides』は、私が一番気に入っているPJのレコードよ。「Shame」が大好きな理由は、この曲がとても大胆だから。「足手まといなんて要らない」だもの。それに同じアルバムに収録されている「Who the Fuck」も大好き。これは「あんたは本当にサイテーね。ここから出ていってよ」って曲なのよ。

エンジェル・オルセン「Unfucktheworld」



アルバム『Burn Your Fire for No Witness』は全曲別れの歌で、最高の別離アルバムよ。なかでも「Unfucktheworld」が気に入っていて、「今は私ひとりだけ/あなたは近くにいないかも」が好きな歌詞なの。これって「生きていると確実に独りぼっちのときがある」って言っている気がする(笑)。ほら、人は一人で生まれてくるってよく言うでしょ。でも、実は生まれてくるときは一人じゃない。だってお母さんもそこにいるから(笑)。



Translated by Miki Nakayama

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