「このバンドからは即興的なプレイだけでなく、より多くのものを学んだ」というジョン・メイヤーが、最新ツアーについて語った。
「2016年はいろいろなことが目白押しさ」。グレイトフル・デッドのスピンオフ・バンドであるデッド&カンパニーに参加するシンガー/ギタリストのジョン・メイヤーが、バンドの屋外&スタジアムツアーに先立ち、ローリングストーン誌のインタビューに答えた。「多くのノルマをこなし、観客を満足させるための準備も万端だよ」
「アメリカの新たな伝説のひとつが作られようとしている。2016年の夏は、蘇った死者(the Dead)の音楽魂をぜひ楽しんで欲しい」とメイヤーは熱く語った。デッド&カンパニーは昨年秋からアリーナツアーを開始。そして6月10日からはいよいよ初の屋外ツアーをスタートさせている。バンドにはメイヤーの他、グレイトフル・デッドのボブ・ウィアー(ギター)、ビル・クルーツマン(ドラム)、ミッキー・ハート(ドラム)に加え、ジェフ・キメンティ(キーボード)、元オールマン・ブラザーズ・バンドのオテイル・バーブリッジ(ベース)が参加している。「こんなメンバーに囲まれて、本当にワクワクしている」
1時間に渡るインタビューの中でメイヤーは、高校時代に初めて出会いその後ハマったグレイトフル・デッドの音楽や文化の第一印象について話している。さらに、この新しいバンドの中でのメイヤーのポジションと重圧、グレイトフル・デッドのシンガー&ギタリストだった故ジェリー・ガルシアの作り上げた世界、デッド&カンパニーとしてのライブや将来のレコーディングの可能性に対する期待なども語ってくれた。
「僕はマゾ的な楽天家なんだ」とメイヤーは笑いながら、このサマーツアー中のムチャな願望も口にしている。「このツアー中、(グレイトフル・デッドのオリジナルメンバーである)フィル・レッシュがステージに現れてベースを持ってくれるんじゃないか、と期待しているんだ」。グレイトフル・デッド解散後、フィルはフィル・レッシュ&フレンズを結成し活動を続けている。「2015年夏に行われた『Fare Thee Well』は、グレイトフル・デッドのファイナルコンサートとして尊重するが、フィルが参加してくれたら楽しいだろ?」