ジョン・メイヤー、デッド&カンパニーのツアーを語る:「まるで宙に放り出された気分さ」

ジョン・メイヤーとビル・クルーツマン。デッド&カンパニーのメンバーとして溶け込むための努力や、バンド初のサマーツアーに臨む興奮を語った (Photo by Jeff Kravitz/FilmMagic)


ートレイ・アナスタシオが2015年の『Fare Thee Well』ツアー中に、「このメンバーとやる時はもっと自分らしさを出した方がいい」と、ちょっとしたアドバイスをあなたに与えたそうですね。

そう。あれはドラムソロが鳴り響くバックステージだった(笑)。彼は「今起きていることは、君でも、私でも、他の誰のものでもないんだ」と言ったんだ。このとってもハードなコンサートの合間に、彼のギターについて尋ねたら、彼は自分のギターを僕の肩にかけてこう言った。「自分で試してみろ」ってね。彼はナイスガイだよ。

これは先人から次の世代へと引き継がれるものだと思う。きっと彼は彼の先輩からそうされたんだろうね。だから僕の前に同じような質問をしてくる後輩が現れたら、僕も自分のギターをその若者の肩にかけてやろうと思う。

ートレイは2015年の『Fare Thee Well』ツアーのリハーサルに入る前、数ヶ月間に渡って独学で曲を覚えたそうですが、あなたの場合はどうだったのでしょうか? 

4月から10月にかけてステージに上がるまで長期間みっちりやったよ。僕は幾何学的なアプローチでやっている。ギタリストというのは、物事を形でとらえるんだよ。僕は今も耳コピで曲を弾いている。我々にはさまざまな選択肢があり、その選択肢は我々自身の経験に基づく。「なぜ? どうして?」という疑問から逆に遡って考えていくんだよ。

ジェリーのすごい点は、彼は何もストックを持たないことにある。常にその場のひらめきと職人技で新たに造り出していくんだ。そこには音楽を殺さずに生かすための重要なものがあると思う。覚えるのは簡単だが、習得するには一生かかる。演奏するたびに学んでいかなければならない。それは思ったよりも時間がかかるものさ。

僕が成長するにつれ、周囲から「それは即興だ」と言われた。確かに即興も少しはあるし、『スペース(原題:Space)』は即興演奏の曲だ。でもジェリーが、ジミー・クリフの『ハーダー・ゼイ・カム(原題:The Harder They Come)』のギターソロパートでヴォーカルのメロディラインを弾くのを聴いた時、それは僕が今まで聴いた中で最もテイストに溢れたものだった。彼にレッテルを貼ろうとしたその時には、彼はもう次の新しいものを造り出しているんだ。

Translation by Smokva Tokyo

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