シンガー兼キーボーディストが語るSF、メンタル・ヘルス、そして"真性ジャズ・スノッブ"としての育ちについて。
スティーリー・ダンとしても、彼自身としても、ドナルド・フェイゲンは魅惑的なメロディと切れ味の良い洗練されたアレンジで、そしてもちろん、表情を変えずに放つダークなユーモアでも、長きにわたって称賛されてきた。言い換えると、ローリングストーン誌の幅広いインタビュー・シリーズ、"ラスト・ワード"に登場するのはごく自然なことだ。6月6日、フェイゲンと長年の相棒、ウォルター・ベッカーは"The Dan Who Knew Too Much(知りすぎたダン)"と銘打った夏のツアーを開始しており、7月17日まではオープニング・アクトをスティーヴ・ウィンウッドが務めている。長期の遠征に出発する前に、彼のインスピレーションの源泉やスティーリー・ダンの将来など、さまざまなことについてフェイゲンと話す機会を得た。
ー出身はニュー・ジャージーのパサイクですね。あなたにとってニュー・ジャージーを最も象徴するものは何ですか?
この質問、どうでもよくないか?・・・いや、ニュー・ジャージーは心から素晴らしいと思うよ。僕の家族は日曜日になるとクリフトンのダイナー、"ラッツハット"によく行ったもんだ。"リッパーズ"って名前のホットドッグを出していてね。今でもやってるよ。
ーあなたのお母様は15歳の時まで歌っていて、よくブロードウェイのミュージカルにあなたを連れて行ったそうですね。お母様からは、音楽や演奏についてどのようなことを教えてもらいましたか?
どちらかというと結果としては初歩の性教育だったな。10歳の時に観た『リル・アブナー』でステューピファイン・ジョーンズ役だったジュリー・ニューマーは貴重な発見だったよ。