ケヴィン・ベーコンが語る、人生を変えた10本の映画たち

Photo: (Focus)


『理由なき反抗』(1955年)
「高校のとき、ある少年と知り合い、とても仲良くなったんだ。彼の父親はどういうわけか初期のビデオプレイヤーを持っていた。おそらくVHSではなくて、もっと初期のフォーマットかなんかだったと思う。彼はこういう古い映画のビデオをいくつか持っていてマーロン・ブランドやモンゴメリー・クリフ、ジェームズ・ディーンらの映画に僕の目を向けさせてくれたんだ。『理由なき反抗』は偉大な作品だ。この映画には僕により鋭く尖った感じを与える何かがあるんだ。あの時代のクラシックな銀幕のスターたち、クラーク・ゲーブルやケーリー・グラントやジェームズ・スチュワートたちを見るのが大好きだ。でも彼らが成功した後、アメリカ的な演技に対して謙虚なアプローチをしているのを見ると、事後に見たものであっても僕には新しく感じられた。『エデンの東』も同じだ。この2作品を見た後、こういうタイプの俳優たちに興味を持ち、こういう種類の演技に夢中になった」

『セルピコ』(1973年)
「70年代、映画の黄金時代と言われた頃の作品にいつも恋い焦がれているんだ。例えば『セルピコ』や『狼たちの午後』、『フレンチ・コネクション』や『ミーン・ストリート』、他にもたくさんあるよね。70年代始めの気骨のある都会的な映画たちだ。例えば『狼よさらば』のような作品、あれは最初にあげた作品よりもとても商業的な作品だが、ああいう作品を見てもこれが当時のハリウッドの作ったものなのか? と思う。こういう映画を見てみんな 「ニューヨークの近くにはいかない、絶対に!」って思ったんだ。僕は「なんてこった、ニューヨークにいかなくてはならない」って思った。言ってる意味はわかるだろう? 『セルピコ』は僕が本当に夢中になった作品だ。アル・パチーノの歩き方はただただクールじゃないかい? 彼が囮捜査を始めた場面、彼がしてみせた完全な変装、彼の顔を擦った銃弾はどうだ? あのクレイジーな帽子は? そしてノーブラの女の子もいた。ああ、あの映画はすべてが僕にとって素晴らしいものだった」

Translation by Yoko Nagasaka

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