BALLISTIK BOYZが語る6年目への覚悟、新作に込めた「もがいてきた自分たち」

―ズバリ『Back & Forth』のテーマは、なんでしょうか。

日髙:行ったり来たりで、もがいてきた自分たちです。『PASS THE MIC』からの2年間を振り返って、こうだったよなって。

砂田:実はアルバム自体も、完成するまでけっこういろいろあって。

日髙:ありましたね。

砂田:「N.E.X.T.」をリード曲にして、アルバム名も『N.E.X.T.』にするとか、本当にいろんなアイデアがあったんですよ。結果的に「こういうリード曲を作りたい」という案が出たので楽曲を集めてもらったら、2023年中ではリリースが間に合わなくなって。アルバムタイトルも、そこから決め直しました。



松井:何カ月もかかりましたね。

奥田:まさしく行ったり来たり。

―先ほどのお話からすると「In My Head」は、明確なイメージがあって作られた楽曲のようですね。

日髙:昨年からの「Drop Dead feat. TRINITY」「Ding Ding Dong」「All I Ever Wanted feat. GULF KANAWUT」といった流れを汲みつつ、ツアーも控えていることを考えたときに、「In My Head」のような曲があったらいいんじゃないかと。今後を見据える必要があるし、時代の流れもありますし、どんな曲にすべきがすごく悩みました。そういう時代なのかなとも思うんですけど、ぶっちゃけ本当に難しいです。自分たちなりに一生懸命考えて、ベストを尽くしていくのは変わらないんですけどね。

砂田:その結果が、今回は「In My Head」でした。



―作詞はどういった感じで進めていったのでしょうか。

松井:7人でこの曲のデモを聴いたあと、最初に出てきたのが“失恋”というワードでした。そこから、曲を聴いて湧き上がってきたストーリーを歌詞にして、ひとつの物語を作った感じです。今作ではドラマや映画、音楽など、いろんな失恋作品からもヒントを得ていて。“まるで俺ロミオ そして君ジュリエット”のフレーズは、映画「タイタニック」から引っ張ってきました。

深掘:また、今回は変に捻らず真っすぐな歌詞でいこうという話になったので、わりとド直球な“愛してるよ”という言葉を使ったり、あえて自分を責めるようなネガティブな要素を入れたりしています。そこは、今まで見せてこなかった、BALLISTIK BOYZの新しい一面なんじゃないかな。この曲の世界観や雰囲気を僕らが作ったって感じですね。

Rolling Stone Japan 編集部

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