BALLISTIK BOYZが語る6年目への覚悟、新作に込めた「もがいてきた自分たち」

―もはやEXILE TRIBEのなかでも中堅ですもんね。

松井:ちょうど真ん中になったくらいだと思います。

砂田:去年だけで4グループデビューして、俺らのときじゃ、考えられないくらいです。

奥田:ちょっと前までは、自分たちが1番後輩のグループとして「会社、LDH、EXILE TRIBEの底上げをしよう。頑張ろう」って話していたんですよ。でも、気づいたら後輩グループが4つ5つと出来てきて。ちょっと焦りというか。自分たちも「道を作っていかなければいけない」というプレッシャーもあります。とはいえ、一番強いのは「自分たちが一番飛躍して、EXILE TRIBEを代表するくらい活躍したい」という気持ちなので。後輩たちには、絶対に負けたくないですね。


奥田力也(Photo by Jumpei Yamada)

松井:正直にいうと、悔しさもあります。僕らがデビューしたときって、THE RAMPAGEさんもFANTASTICSさんも、ある程度できあがっていたというか。一方で今のBALLISTIK BOYZは、活動している規模が後輩グループとそんなに変わらない。僕らの5年間と彼らの1年間の成果で、あまり差がないように感じて悔しいです。やれることはやってきたんですけど、思い通りにいってないなという気持ちがあります。

加納:活動初期の僕らは、デビュー前からLAでMVを撮ったり、先輩方とMVで共演したり、デビュー2カ月後には先輩方と同じにステージに立ったりと、新人アーティストとして、なかなか考えられないような経験をさせていただいていました。だけど、想像以上の現実を歩んでいるさなかで、コロナ禍に突入してしまい、僕たちが本当に力を入れていた全国ツアー『BALLISTIK BOYZ LIVE TOUR 2020 ”BBZ”』は、たったの3公演で中止になってしまった。何か状況を変える術があったわけじゃないけど、あのまま進んでいたら想像していた未来があったと思えるからこそ、やるせないというか。思い描いていた未来と現実のギャップが、すごく悔しかったです。


加納嘉将(Photo by Jumpei Yamada)

砂田:でも、俺らだけじゃなくて、みんなが経験したことだしね。

日髙:あの期間があったからこそ経験できたことも、メンバーの結束力もより深まりましたし、活動への本気度も増したというか。コロナが流行るまでは、とにかく良い流れだったから、あのまま行ってたら変な勘違いをしちゃっていたかもしれない。そのままいってたときと、そうじゃないとき。きっとどっちにも、ちゃんと何かがあると思うので。すべてに意味があると、僕らは思っています。

―全部を受け入れたうえで、悔しさもあるけど進むしかないと。

日髙:本当にその通りです。

砂田:悔しいで終わらせず成功に繋げて、「あのとき、あんなことがあったから」って僕らは言いたいので。みんなで一致団結して、ポジティブなモチベーションで進んでいく。たとえ選択が間違っていたとしても、最終的には間違っていなかったと思えるように必ず夢を掴む。とにかく後悔なく、BALLISTIK BOYZの活動をしたい。ただただ、その想いです。

―みなさんのマインドは、王道少年マンガを地で行くスタイルなんですね。

日髙:たしかに。

砂田:気づいちゃいました? 主役は誰なのっていう。

奥田:少年マンガもそうじゃないですか。

日髙:最初っから、上手くいくわけないじゃないですか。でも、最後に逆転するんですよ。結局は最後に勝ったやつが正しいじゃないですけど。「勝つまでやれば負けない」っていうHIROさんのお言葉もありますし、何も負けてないです。全然負けてないです。


日髙竜太(Photo by Jumpei Yamada)

加納:繰り返していって成功すれば、失敗は失敗じゃない。

砂田:それを語っているのが「N.E.X.T.」ですね。

Rolling Stone Japan 編集部

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