高橋ヒロムが語る、音楽とプロレスの夢物語、本気のチャゲアス愛

マキシマムザ亮君へのお願い

―ヒロムさんが孤軍奮闘してもなかなか崩せない壁もあると思いますけど、今年はデスペラード選手がまた別のベクトルで動いていて。

もちろん、1人では無理ですけど、逆に言えば、全員が本気出したら勝てるんじゃないかなと思ってるんですよ。ヘビーというものを破れるなと思ってる。あとはやっぱり自己プロデュースに繋がってくるんですよね。その自己プロデュースで参考になったのがホルモン、そこに繋がってくるんです。

―間違いないですね。

あの売り出し方。CDが売れない時代にCDが売れるバンドであり、毎回新鮮でファンを飽きさせない。ただホルモンはファンクラブ制度を好まないので、そこもまたチャゲアスと違っていいですよね。

―ホルモンとは、八王子会で繋がりもありますよね。

いちばん最初に会ったのはダイスケはんで、ちょうど自分が首の骨を折った頃にダイスケはんも首のヘルニアを患っていて、そのときに知人を介して知り合いました。そこから試合も観にきてくださったりとか。

―ヒロムさんは好きになったものとは繋がる力を持っていますよね。だからチャゲアスの復活も必ず叶いますよ。

ありがたいですね。ただ、まだCHAGEさんとはお会いしたことがないのでこれはいつの日かと思ってはいます。

―ヒロムさんが言葉を発すれば、これも実現すると思います。

ただ烏滸がましすぎるんですよ。例えば、SNSとかで簡単に言いたくない。「チャゲアス大好き」とかなるべく言いたくないんです。だからインタビューはありがたくてガンガン発する場! だからプロレスの話はゼロでいいんですよ(笑)。

―最後に、ヒロムさんの入場曲について少しお聞きしたんですけど、現在の曲はラウド調でホルモンイズムを感じるんですが、いつかはホルモン、またはチャゲアスに作ってほしいという思いもあったりするんですか?

じゃあ、この場を借りて、いいですかね。これは本当にいつかの話ですけど、いつの日かマキシマムザ亮君に作っていただきたいと思っているんです。何度かお会いして、お願いしようと思いましたけど、言えず。「無理です」という答えを聞くのが怖かったし、失礼じゃないですかプロの方に曲を作ってというのは。例えるなら自分のファンに「TIME BOMBをかけてください」って言われている感じというか。そう思ったら失礼だなって。



―では、この場を借りて例えばですけど「〇〇を実現したらお願いする」と公言するのはいかがですか?

いや、プロレスラーにとってテーマ曲を変えるって大ごとなんですよ。全てを変えることに等しい。だから、自分が何か実現するというより、マキシマムザ亮君が作ってくださるタイミングがタイミングになると思います。それでいつか、東京ドームで生演奏の中入場する機会なんかがあったら、もう終わるなって。引退だなって(笑)。

―いやいや、ダメです! でもホルモンを東京ドームに誘えるかもしれない。

いやいや、ドームに関しては彼らはやらないだけですから。やろうと思ったら埋められるんですから。それも含めてホルモンはカッコいいんです。

―だからこそヒロムさんのためだけに演奏するドームは特別ですね。

それはもう特別ですよ! それがもし後楽園じゃないとやらないと言われたらそれでいいです。もうどこでもいいんです。ただそういう夢物語も初めて語りましたけど、自分の中にはあるので。

―ヒロムさんは夢を全て叶えていると思いますから。

広い夢と書いて広夢なのでね。夢は口に出していかないとなって。ただ簡単な場所では発言したくない。だから自分は覚悟を決めて、今日言わせていただきました。

Edit by Shunsuke Sasatani


Photo by Mitsuru Nishimura

<INFORMATION>



『ベルク Presents WRESTLE KINGDOM 18』
https://wrestlekingdom.njpw.co.jp/
日時:2024年1月4日(木) 14:45開場 16:30開始
会場:東京ドーム
毎年恒例“イッテンヨン”がまもなく開催! 高橋ヒロムは、IWGPジュニアヘビー級チャンピオンとして、挑戦者のエル・デスペラードとタイトルマッチを行う。

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