高橋ヒロムが語る、音楽とプロレスの夢物語、本気のチャゲアス愛

いずれ絶対に引き寄せ合う

―プロレスもそうですもんね。初志貫徹というか。

なんなんですかね? めんどくさがり屋でもあるんですよ、基本。だから浮気するのがめんどくさい、他に行く労力がめんどくさい。また一から何かを始めるのが好きじゃないんだと思います。

―食べ物もそうですか?

寿司・焼肉・ラーメン・プリンは子供のころから変わらないです。オカルトも昔から好きだし漫画もゲームも昔からなので、10代くらいにハマったものが全てになっているのかなと。エンターテインメントとして10代の頃に出会ったもので全て出来上がっちゃったんだなと。

―ヒロムさんのイメージって凱旋帰国をしたときからすぐ華があったというか。パフォーマーとしての華を持っている人と持っていない人で差がすごくあるじゃないですか。

多分自信だと思います。自分のことを好きになれるか、自分のスタイル、自分のプロレスを好きになれるかどうか。その中でいかにナルシストになるのか、うまいこと表に出しすぎず、みたいな。自分をどれだけ好きになれるかというのは大事になってくるかなと思いますね。

―ということは、ヒロム選手は最初から自分のプロレスに自信があったから、ああいうオーラを纏えていた。

自分がこのスタイルでいいんだというか、このスタイルがいいなと思ったのは、メキシコでドラゴン・リーに出会ってからです。そこから自分が変わったと思っているので。そのときに自分の目指す方向性というか、完全に定まった。

―=ライバルの存在は大切ということですよね?

めちゃくちゃ大事です。切磋琢磨することがめちゃくちゃ大事だと思います。

―こじつけるわけではないけど、CHAGEさんとASKAさんにもそうあってほしい。

絶対にあります。だからこそいずれ混じり合うんです。絶対に引き寄せ合う。「1回くらいならやってもいいか」ということでもいい。ファンとしてはそれでいいんです。ただこのまま終わらないでほしい。いいんです、MCで喧嘩していてもいい、ただ曲になったらがっちりと合うみたいな。お互いが嫌いであろうが、好きであろうが、どっちでもいいんです、もうお二人はその次元ではないと思うので。

―そういう意味では、ある種運命的なチャゲアスの2人のような緊張関係も含めて、デスペラード選手ともヒロムさんは独特な思いがあると思うんですけど。

やっぱり新日本プロレスでいちばん俺のことを知っているのはデスペラードなんじゃないかなと思いますしね。それくらい長い期間一緒にいたなとは思っているので。

―彼とのシングルマッチをすると特別な空気になりますか?

試合で、この人なら負けていいとかは絶対ないし、勝たないといけないんですけど、その中でもいちばん負けたくないなとすごく思います。

―それこそいつか、このカードがドームのメインでという思いもありますよね?

思ってますね。俺とデスペラードならドームのメインは行けるでしょと。あとはタイミングだけなんじゃないかなと思っています。会社やプロレス界全体を含めてジュニアの価値をもっと大切にしたほうがいいよと思います。これは毎年言ってますけど。

―その価値を体を張って今年は特に証明しましたもんね。ジュニア夢の祭典もヒロムさんが動いてなければ実現していないだろうし。

オールスターはできてよかったと思います。あれが始まりだった気がしますね。


Photo by Mitsuru Nishimura

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