我儘ラキアが語るチームワークの流儀 ギャル・ラッパー・アイドル・アーティストの融合

今のラキアの感覚を「IDOl」「Vertex」に凝縮

—他の曲で海羽さんがラップする曲ってあるんですか?

星熊:ないですね。静かな落としパートで、バンドサウンドではなく同期をバックにゆっくり歌うのが基本なので。でも、それやったところで90点だし、120点を狙うとしたら、もっと新しいことしないと面白くないなぁと思っていたので。

海羽:新しい引き出しを開けました。

一同:(笑)。

—ラップ、大変でした?

海羽:はい、ほんとに……。

星熊:まず、ボイトレのときの発声を全部捨てろって言いました。アニメ声を出す練習を2週間くらいしたんですけど、なかなかできなくて。でも次第に慣れてきて、今はめっちゃ上手いです。

MIRI:実は凜ちゃんがラキアで一番地声が低いもんね。


星熊南巫


海羽凜

—海羽さんは普段K-POPを主に聴くんですよね。

海羽:はい。「IDOl」の歌詞に出てくる韓国語も、自分がハングルで一番好きな言葉で。

星熊:え〜!

海羽:「네코야(ネッコヤ)」ってあるんですけど、「私のものよ」って意味なんです。可愛い。

星熊:「可愛い」の感覚おかしいよな。

MIRI:うん。ちょっとサイコパス的な?

海羽:めっちゃ可愛いです!

—星熊さん、「네코야」ってワードはどこから?

星熊:韓国語を歌詞に入れてみようと思って、「韓国語 発音 可愛い」とかで調べました。

一同:(笑)。

星熊:で、多分10分かからないぐらいで作りました。

MIRI:私はこの曲、自分のヴァース書くのに12時間ぐらいかかったんですよ。普段は私の方がクマより作詞のスピード早いんですけどね。家に仮のRECブースがあって、その前で気づいたら朝の6時になってて。ビートが難しすぎて、時間がかかりました。

星熊:私はこういうリズム主体の曲が得意なんだよね。

MIRI:ラップ担当の私の方が得意なはずなのにね。変化球なビートが苦手なんですよ。

星熊:リズムすごいカッコいいよね、これ。今のラキアの感覚がめっちゃ発揮されている曲やなって思います。ライブしてても楽しいし、嘘偽りのない感じが、やってて気持ち的にラクです。

—もう一曲の「Vertex」はどうやって作りはじめたんですか? スケール感のあるサウンドですよね。

星熊:「Vertex」は、NOISEMAKERがプロデュースをして自分らに持ってきてくれたんですけど、そこから自分たちでメロディをアレンジしたり歌詞をつけたり。「Vertex」には「頂上」って意味があって、自分たちの今の現状を書いてる歌詞なんです。「いろんなことがあったけど、結局まだ何もつかみ取れてないよね、でも自分たちは絶対頂上に行けるから、必ずつかみ取る」って意味を込めて作って。最初は全部日本語で書いてたんですけど、NOISEMAKERと話して英語にしました。いつも新しいラキアを見つけてくれる人たちなので、自分たちも信頼して一緒にやれてます。



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