TAKUROが語る、コロナ禍で生まれたGLAY16枚目のアルバム『FREEDOM ONLY』



流れているのは、この番組の後テーマ竹内まりやさんの「静かな伝説」です。『FREEDOM ONLY』というアルバムタイトルを見たとき、いいタイトルだなと思ったんですね。2019年が令和元年で、様々な国の若者たちの出来事の中で最も衝撃的だったのが香港でした。2019年から2020年。自由を求める学生と、自由を認めない・自由を許さない権力のぶつかり合いがあって、結局、香港から自由を求める若者たちが一掃されてしまって、2021年香港から自由という言葉が抹殺されましたね。香港だけではなくミャンマーでもそういう民主化と軍事政権という血生臭い争いが始まって、何の武器も持たない人のところに軍隊が爆弾を落としていく言葉にできないような光景がずっと繰り広げられた。

そして、2022年、ついに国と国との衝突が始まってしまったわけですね。ウクライナ戦争。TAKUROさんが先週の『NO DEMOCRACY』の話をしたときに言っていましたけど、今地球上で自由と非自由という国を比べると、自由を選べない国の方が増えているのが現実でもあるわけで、21世紀が始まったときには思ってもいなかったような時代になっている中で、改めてGLAYの作品を聴いてみようと思ったりもしました。そして彼はどんなことを思いながら作品を作っていたのか。来週はGLAYのこれまでと、これからをちょっと駆け足でお聞きしていこうと思います。



<INFORMATION>

田家秀樹
1946年、千葉県船橋市生まれ。中央大法学部政治学科卒。1969年、タウン誌のはしりとなった「新宿プレイマップ」創刊編集者を皮切りに、「セイ!ヤング」などの放送作家、若者雑誌編集長を経て音楽評論家、ノンフィクション作家、放送作家、音楽番組パーソリナリテイとして活躍中。
https://takehideki.jimdo.com
https://takehideki.exblog.jp

Rolling Stone Japan 編集部

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