TAKUROが語る、コロナ禍で生まれたGLAY16枚目のアルバム『FREEDOM ONLY』



田家:これはTERUさんのデモテープがそのままという話は、アルバムをお聴きになった方はどなたもご存知だと思うんですけど。

TAKURO:まさに加藤和彦と山本コウタローとBUCK-TICKのフックが入った、自分の趣味満載の曲です。よく許したなと思います、他のメンバーも。ロックバンドを目指す人たちでこんな曲いやなんじゃないきっと。ロックバンドに在籍してるメンバーであればあるほど。

田家:バンドメンバーがTAKUROさんのやりたいこと、気持ちを形にしようって納得して提案したという話がありました。

TAKURO:ありがたい。本当に。もう足向けて眠れないですよね。

田家:TERUさんは『FREEDOM ONLY』について、GLAYの自分史だって言われていました。

TAKURO:コロナ禍になって一つ発見があって。今まで作ってきた自分たちのアルバムも、デモテープ曲のかけらもずっと聞いてたんですよ。その中でこんな曲があったのか、今この曲やりたいモードだなとか、GLAYができてから16歳から今に至るまでの作品ないしは作品のかけらを見直して作り上げたのが『FREEDOM ONLY』。僕にとっても心の振り幅で言ったら「Hypersonic」を作った25とか、「FRIED GREEN TOMATOES」の35とか、そういう長い歴史の中で作り上げたから広くて深いですね。このアルバムに関して僕らにとって。

田家:さっきの「祝祭」があって、今回の『The Sound Of Life』があって、 「Pray for Ukraine」に繋がっていくという言い方もできるんでしょうかね。

TAKURO:うーん。生きていて、日々社会との繋がりを意識すればするほど、何かしら予言めいたもの、予知めいたものはあるんでしょうね。そっちの方に生きてきたとも言えるし。僕が音楽を通じて何を伝えたいのかが年々明確になって行くなと。その反面、片想いの切なさみたいな曲もまた作ってみたいなという気持ちに今なってます。次のアルバムは、あまりテーマを広げないでやっていきたいなと思うんです。特に令和になってからの5年間はすごく心の旅をしていたなと。世界を見て回ってそれを曲にしてきたなって感じはしますね。

田家:来週は、まもなく始まりますツアーのことなども伺うと思います。来週もよろしくお願いします。

TAKURO:よろしくおねがいします。

Rolling Stone Japan 編集部

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